105話

あれ、今日智遅いな、遅刻か?

\ピコン/

“史人ー、風邪ひいた☆ 俺今日休むけど、寂しがんなよ〜! 絶対今日治す!!”

智が風邪って珍しいな〜。えーと…

“マジか、お大事に。ゆっくり休めよ。欲しいものあったら帰りよるから連絡して。”

あいつのことだからクーラーでもガンガンにして寝たんだろうな。

\ピコン/

“ありがと、でも大丈夫! 明日元気な俺を待っとけ!”

お、返信早くね? あー、彼女さんとか来てたら気まずいし。お見舞いはやめとくか。

“了解、明日会えるの待ってる。返事いいから早く寝ろ”

よし、これでいいな。返事も来なくなったし、ちゃんと寝たんだろうな。

「あれ、智くんは?」

お、さくらが近づいてきました。まぁ、いつも一番乗りの元気ボーイがいなかったら気になるよな。

「あー、風邪らしい」

「風邪…! 大変だね、お見舞いとか行く?」

「んー、大丈夫って言ってるし。あいつのことだからやばかったら言ってくると思うから大丈夫かな」

「ふふふ」

さくらがニヤニヤしてる。

「え、なんで笑ってんの…?」

「ごめんごめん! 智くんのことは心配だけど、ふーくんと智くん仲良しだな〜って微笑ましくなったー!」

「え。ま、まぁ仲良いけど。何かやだわぁ」

「ふふふ、いいじゃん!」

「智が聞いたら飛びついてきそうだわ」

「わぁ、目に浮かぶ〜。明日言っちゃおう」

「うわ、やめろって」

「面白そうだからやめなーい」

「えー…」

「覚えてたら明日言うもーん」

「…覚えてないにかける」

「うん、可能性は高い!」

「そんな元気に言うなって」

智と仲良いのは事実だしいいんだけどね。ツンデレみたいで自分きもいってなりそう。

「あはは、忘れてたらいいね〜。そろそろ席戻るー」

「忘れてること祈っとく。おぅ」


…智早く元気になれよ?(よ!ツンデレボーイ☆)

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