101話

「ふーくん、おはよ」

「おはよー」

今日もさくらと登校…なんか楽しそうです。

「はい、これあげる〜!!」

ん? なんだ?

「何? …食べ物?」

「カップケーキ!!」

カップケーキ!?

「昨日ね、ゆみりんと花ちゃんと一緒に作ったんだ〜! お世話になってる人にあげようって話してて、私はママとふーくんにあげようと思って〜」

お、おぉ。そこに俺が入った優越感すごいな…!

「マジか! ありがと!」

「あ、ゆみりんはたくくん、花ちゃんは智くんに渡すことにしたんだよ〜」

…おっと、分担でしたー!! ま、まぁさくらからもらえるの嬉しいけどね?

「そうだ! ふーくんのお母さんにもあげたいんだけど、今お家いるかな?」

「おぅ、まだいたよ。まだ時間あるし、行くか!」

「わーい! 渡しに行こ〜!」


「あれ、史人忘れ物…? あら! さくらちゃーん!」

「おはようございます、お母さんこれ!」

「ん? あら、カップケーキ!! いいの?」

「はい、お友達と一緒に作りました! いつもお世話になっているので渡したくて」

「嬉しいわ〜、こちらこそお世話になってるわぁ。史人のこと、よろしくね?」

「はーい!」

「なんだそれ」

「そろそろ学校行かないと遅刻するわよ?」

「お、やば」

「わ、行かなきゃ!」

「ありがとうね、さくらちゃん! わざわざ学校前にありがとね〜! いってらっしゃ〜い!」

「はい! 行ってきまーす!」

「行ってきます」


朝の幸せから1日が始まりましたー!!

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