第24話 【智の恋】

 どうも、智です…。智です…。はい。失恋のあの日から数日…今日は先輩とシフトが一緒の日です。あんなに楽しみだった一緒のシフトが悲しくて仕方ありません…。まぁ、仕事なんで頑張りますよ、はい。


「お疲れ様でーす」

「お、智くんお疲れ! なんか元気ない?」

「あ、いや! めっちゃ元気っす! クラス会の疲れかなー? あははー」

から元気がすぎるぞ、俺! しっかりしろ!

「へー、クラス会。楽しそうだけど、そりゃ疲れそうねー。今日はゆったりで大丈夫だから一緒に頑張ろうね〜」

「はい!」

優しいなぁ…。こういうとこも含めて、やっぱり俺は先輩のことが好きなんだよなぁ…。


「智くん! ほい!」

「おぉ」

ん? なんだ?

「甘い物食べると疲れも吹き飛んじゃうかもよ〜! 今日はお疲れ様、疲れてるのに頑張ってくれてありがとね? じゃあ、また今度ね」

「あ、ありがとうございます!」

「お疲れ〜」

「お、お疲れ様です!」

もう、なんで…。こんなんもっと好きになるじゃん…。

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