第319話

横浜ー!久しぶりに来た横浜は景色を見ているだけで楽しい。早速、お腹が空いたので横浜中華街に行く。小籠包を買い食いしつつ、お昼ご飯を食べるお店を探した。



「色んな中華のお店があって迷うわね」


「菜穂、ここ美味しいみたいだよ」


「あっ、本当だ。水希・芽衣ちゃんこのお店はどう?」


「ここにするー」


「はい、楽しみです!」



Walkerを見ながらお店を決め、旅行しているなって実感して楽しい。美味しい中華料理に舌鼓し、みんな笑顔でお腹を満たしていく。



「芽衣、美味しいねー」


「うん、美味しい〜」


「恭子、これ少し頂戴」


「じゃ、私はこれが欲しい」



料理を仲良くシェアしたりして、みんなの思い出が増えていく。仲の良い人達との旅行は些細なことが楽しい。



「さて、次は山下公園に行って美味しいデザートを食べましょ」



お姉ちゃんが計画したしおりの通り進んでいく。綺麗な海を見ながら、景色を楽しみつつ沢山の写真を撮る。みんなでピースサインをし、わちゃわちゃしながら楽しんだ。



「ははは。水希、変な顔をしてるわよ」


「お姉ちゃんのシャッターを押すタイミングが悪いの!私だけ変な顔をしてるー!」



みんなで写真を取り合い、満足したあと待ちに待ったデザートだ。山下公園の近くにはお洒落で美味しそうなカフェが多くあり目移りする。

歩きながら、ネットも参考にしながらカフェを選び、私達は休憩も兼ねて美味しいデザートに頬を緩ます。幸せだ…甘くて最高。



「さぁ、次はみなとみらいと赤レンガ倉庫に行くわよ」



お姉ちゃんの声掛けで私達はやっと動く。きっと、お姉ちゃんがいなかったら一つの場所から動かずわちゃわちゃし続けるだろう。



「観覧車ー!」


「海が綺麗ー!」


「「きゃー、大きな工場!」」



最初の言葉は私の言葉で、二番目の言葉は芽衣だ。三番目の言葉はお姉ちゃんと恭子先輩。みなとみらいに着いて、一番最初に発した言葉が工場って!おかしいでしょ。

これがマニアなのか…2人のテンションが異常なぐらいハイテンションだ。



「夜が楽しみ〜」


「だね〜。菜穂、写真撮りまくろうね!」


「勿論よ!」



工場ってそんなにいいかな…私からしたら工場は工場でしかない。でも、そんなことを口に出したらお姉ちゃん達からのお仕置きが怖いから言わない。

お姉ちゃん達が遠目から工場を堪能した後、赤レンガ倉庫に行く。お盆期間だから人が多く、みんな観光を楽しんでいる。



「人が多いわね」


「菜穂、赤レンガ倉庫でお土産買いたい!」


「そうね、ショッピングしましょ」



みんなで赤レンガ倉庫に行き、それぞれお土産を買っていく。私はヨコハマチョコレートを買ったよ!夜にホテルで食べるんだ!

後はみんなでお揃いの雑貨を買った。部屋に飾るのが楽しみだ。



「あっ、そろそろホテルにチェックインしなきゃ。みんな、行くわよー」


「「「はーい」」」



お姉ちゃんの掛け声にみんなではーいと言い歩き出した。サクサクと順調に進む旅行は全てお姉ちゃんのお陰だ。

今日泊まるホテルはツインのお部屋で私は芽衣と、お姉ちゃんと恭子先輩の部屋割だ。

机の上に鞄を置き、一度ベッドに倒れる。体をぐいっと伸ばすと気持ちいい。


芽衣も私の横に来て腰を掛ける。急に甘えたくなり私はそっと後ろから抱きしめ、元気を芽衣でチャージする。

芽衣に触れると疲れが一気に吹っ飛ぶ。幸せだな〜と噛み締めて入るとドアを叩かれ「行くわよー」とお姉ちゃんに呼ばれた。



「芽衣」


「何?」



へへ、いきなり芽衣にキスをし更に元気をチャージした。でも、唇を離した途端芽衣の腕が私の首にまわる。最高すぎて止まらない。



「芽衣、襲いたくなるよ」


「夜ならいいよ///」


「うん!」



これ以上お姉ちゃん達を待たせるわけにもいかず、ベッドから立ち上がりドアに向かう。

芽衣とずっと一緒にいれることが最高であり、これ以上の幸せはない。



「早めの夕食に行きましょ」


「やったー!お腹空いた」



お姉ちゃんの言葉にぴょんぴょんと喜び、ここホテルと恭子先輩に怒られ凹む。高校生にもなってはしゃぎすぎた…。



「水希は何が食べたい?」


「お肉が食べたいです!」



怒って(呆れた怒り方ね)もすぐに優しく問いかけてくれる恭子先輩はやっぱり優しい。

食べたい物をお肉と伝えると、お姉ちゃんと恭子先輩がパパッと調べてくれてリストアップしてくれた。



「さぁ、食べに行くわよ〜」


「「「はーい」」」」



横浜の夜はこれから。まずは美味しいお肉を食べ、芽衣を!って、、クルージング忘れてた…工場、、が恨めしい。

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