とりあえず王様殺してみた

歩く屍

第1話 いざVRMMOの世界へ

 ファンファーレオンライン、通称FFOと呼ばれるVRMMORPGがある。


 その世界ではみんなの憧れたゲームの中、バーチャル世界へと入り、物語、ダメージなどのあらゆるものが再現されている。


 これが出たときは皆目を輝かせた。


 しかし、そのゲームのNPCたちは人工知能を使っているAIを利用しており、殺したりすると二度とリポップされない。


 まさしく、AIにとってはゲーム世界がリアルなのである。


 そんなVR世界へ足を踏み入れるのがこの俺、長瀬蛍ながせほたる


「さぁ、楽しませてくれよ!


 リアルにないFFOの世界ってやつを!」


 ゲーム世界へと入ってすぐ、キャラ設定だ。


 項目が5種類あり、人族、エルフ、ドワーフ、獣人、インプだ。


 俺は普通が一番と考え、人族にする。


「へぇ〜、細かいな〜」


 今関心しているのは容姿、どうやら細かい部分まで変えることが可能らしく、アニメやライトノベル好きの俺はかっこいい顔にするのに時間がかかった。


 服装はランダムの初期装備なのでそのまま。


 重要なのはやっぱり武器。


 俺はもうこのゲームを始める前から決めていた、それは短剣である。


 リアルでは足が遅かったので、軽めのほうが自分には合っていた。


「これでいいかな」


 最後に名前を決め、アナウンスが流れる。


『最初場所はランダムで村、街、帝都の場所へと転移します。


 では様、良き冒険、良き旅路を』










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