駄女神ルティアの異世界開拓記

こうじ

女神ルティア

 突然だけど光輝いていた事があるだろうか?

 スポットライトを浴びて周りから称賛や脚光を浴びた事が。

 私ルティアは光輝いていた頃があった。

 女神として生を受けた私は女神養成学校に通い優秀な成績を出してその年の主席として卒業した。

 周りからは褒められ将来が有望視されていた。

 私もその気になっていた。

 しかし、現実は厳しくて・・・・・・。

 現在、私は現在人目を気にしながら肩身の狭い毎日を送っている。


 何故、私がそんな毎日を送る事になったのか、それは最初から躓いてしまったからだ。

 女神の仕事は『人類を導き魔王を倒す事』、その為には人類の代表者である者に加護を与えるのも女神の役目だ。

 最初に就いた世界で私は加護を与えた。

 しかし、女神として初めての仕事に私は浮かれてしまい加減を忘れてしまった。

 結果、魔王は倒せたんだけど『加護を与えすぎ』とお叱りを受け結果は最低ランクのF。

 女神の世界にもランクがあって一番下がF、最高はSSS。

 勿論、私はSSSになれるものだと思っていたからこの失敗はショックだった。

 次に就いた世界では前回とは逆に加護をそんなに与えなかった。

 ・・・・・・魔王軍に敗北しました。

 『必要最低限の加護は与えるべき』というお叱りを受けました。

 でも、失敗を反省して加護のバランスの取り方もわかってきたし今度は大丈夫!と思っていたら・・・・・・、流行り病が発生して魔王軍もろとも全滅した。

 結果、現在まで救った世界は99世界の内0、当然Fランクのまま。

 同期はとっくの昔にSランクになっている。

 世の中というのは結果が出なければ厳しい物で優等生という評価は落ちこぼれに急降下、当然落ちこぼれは相手にしてもらえない。

 学生時代は取り巻きがいた筈なんだけど気づけばひとりぼっちになっていた。

 陰口悪口を言われるのはまだマシの方で現在はいないかの様に扱われている。

 私の居場所は天界には無かった。

  

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