第5話 ポエム2

 こんにちわ、ふぁなおです。

 桐野藍様より「夏」というお題を頂きました。

 本当に思いつきですが、勘弁!!




 スイカ、メロン。


 海、プール。


 花火。


 そして、青春の季節。


 暑いはずなのに、苦しくて挫けそうになるはずなのに。


 みんな、みんな笑顔。


 唇から顎を伝って垂れる果汁に、隣に映る弟の顔。


 濃い磯の香りに釣られ、僕は暑い砂浜へ。


 泳がずとも肌に感じる塩味、汗がどばどばこんにちわ。


 みんな、みんな笑顔。


 空に大きく、僕を照らす花の火は、美の火炎。


 耳に入った声は綺麗で繊細、震えて君は驚いて。


 みんな、みんな笑顔。


 白いワンピースの君が脳裏に浮かんで、焼き付いて、本物を見たくて駆けた僕。


 それでも君は、拒んでどこかへ消えていく。


 汗、涙、いいやそれとも僕の血だ。


 みんな、みんな笑顔。


 みんな? みんな? ぼくはどこ?


 そこには僕は見当たらない、僕は必死に追い駆ける。


 離れてゆく、離れていく、僕の大きな幸せの色。


 消えてゆく、消えていく、僕の面白い幸せの色。


 それ、で。


 君は君じゃないように、僕は僕ではないように。


 成長へんげした。


 


 

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