お月様と星くんの話
卯野ましろ
お月様と星くんの話
きれいな星空の夜、お月様の隣で小さな小さな星くんが輝いていました。
「お月様は良いなぁ。きれいで大きくて、とてもかっこいい」
「ありがとう」
「それに比べて星なんて……みんな小さくて、みんな同じようなもんさ」
「そんなことないさ。ほら、下を見てごらん」
「え?」
お月様に言われて、星くんは下を見ました。
「たくさんの人間が生きているだろう?」
「うん」
「みんな同じ人間という生き物だけど、一人ひとり違うんだ。君たち星だって、それぞれ自分だけの輝きを持っているんだよ」
「そうかなあ」
「ああ、そうだとも。みんな似ているようで全然似ていないのさ。それぞれが、異なる素晴らしい存在なのさ」
星くんは「ふうん」と言い、お月様は星くんを優しい光で包んでいました。
お月様と星くんの話 卯野ましろ @unm46
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