報告書 一
〇魔力について
魔力とは想像した物に形を与える力の事である。現在は無から有を生み出す事はできず、使用する素材を必要とする。均一になろうとする性質がある。
地、水、火、風、空(雷として)の五種類の魔力がある。
色は地が茶色、水が青、火が赤、風が緑、空が黄色。
二つ以上の魔力を組み合わせると、変化などの魔法も使えるらしい。
〇新惑星について
宇宙中から様々な生き物が集められた。それぞれシェルターとして使った前の惑星の物と一緒に来ているよう。魚や植物など、この惑星独自のものも存在する。
食用にできるかは調査段階。
〇魔法により生まれた者
そこら中で自生し始めたケタケタ笑うキノコ、棒の部分で飛び跳ねて移動するアイスキャンディー、地下迷宮の金銀スライムの事である。
彼らは動き回る植物のような存在ではないかと、精霊王は言った。
私も同様の見解で、あるいはAIとも言えるのではないかと思う。
〇精霊について
ごちゃ混ぜになっていた五種類の魔力を均一にするために誕生した存在。魔力そのもの、あるいは自然そのものとも言える。
大きさは光の塊から人ほどの者まで様々。初めに誕生した、人よりも大きな精霊たちがまとめ役になっている。精霊王(別記)を知識の源とした生命である。
地の精霊がリンリンと鳴く犬の姿、水の精霊がイルカ、火の精霊がモコモコのリス、風の精霊が水琴窟のような声で鳴く青緑色の鳥、空の精霊が雷鳴の声で鳴く白龍である。
魔力を運び飛び回る。魔力の多い所で生まれる。
〇精霊王について
彼は別の惑星で世界樹と呼ばれた存在である。
あらゆる事象を知り、知識を溜め込む存在。その根や風に飛ばされた木の葉などからも情報を知る事ができ、その者の内にある情報までも読み取ることが可能であるが、それには目の前にいる必要がある。
世界樹から精霊王になった事で、その知識や特殊な力によりこの惑星の言語を統一した。
見た目は少年のようで、薄い茶色の長髪。くせ毛。呼び名はポンタ。
〇アイスドール
紫の瞳をした氷の魔獣。子供は氷の塊のような姿をしており、他の生物の姿を模して育つ。長く大きな舌を持つ。
主な食べ物は甘い物。
悲しくなると、川さえ凍る風を吹かせる。
〇ロックペンギン
石の加工を専門とするペンギンたちで、一本角と捻じれた二本角の二種類が存在する。
仕事の事になるとシンプルか華やかかで抗争を始めるが、ご飯の時間になるとやめる。普段は仲が良い様子。
彼らの話によれば、角が生えたのはこの惑星に来てから。前の惑星では翼を持ち、空を飛べたのだと言う。
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