【雪の夜の物語】

奈都

【詩・雪の夜の物語】

 わたしを子ども扱いするあなた

 どうしたってこれ以上の大人にはなれない


 もどかしい思いをどんなに告げても

 知らぬふりで優しく笑うだけ


 クリスマスは特別な夜


 わたしに見えないほどドレスアップして

 精いっぱいのヒールを履いた

 贅沢なファーが肩から滑り落ちるように

 勇気もするすると消えていきそうだけれど


 クリスマスは特別な夜


 仕事姿のあなたを見つけた

 驚いて目を見開いているのは


 こんな時間だから?

 それとも想像以上の私だから?


 何かを問われる前にわたしはあなたの唇に寄せる


 あなたも私に恋をすればいい

 わたしで目いっぱいになればいい



 どうかわたしの心をもう拒否しないで



 精いっぱいの思いを悟られぬよう

 最高の笑顔であなたの唇に触れる



 どうか聖夜の魔法がかかりますようにと

 そっと願いながら


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【雪の夜の物語】 奈都 @vidafeliz123

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