【雪の夜の物語】
奈都
【詩・雪の夜の物語】
わたしを子ども扱いするあなた
どうしたってこれ以上の大人にはなれない
もどかしい思いをどんなに告げても
知らぬふりで優しく笑うだけ
クリスマスは特別な夜
わたしに見えないほどドレスアップして
精いっぱいのヒールを履いた
贅沢なファーが肩から滑り落ちるように
勇気もするすると消えていきそうだけれど
クリスマスは特別な夜
仕事姿のあなたを見つけた
驚いて目を見開いているのは
こんな時間だから?
それとも想像以上の私だから?
何かを問われる前にわたしはあなたの唇に寄せる
あなたも私に恋をすればいい
わたしで目いっぱいになればいい
どうかわたしの心をもう拒否しないで
精いっぱいの思いを悟られぬよう
最高の笑顔であなたの唇に触れる
どうか聖夜の魔法がかかりますようにと
そっと願いながら
【雪の夜の物語】 奈都 @vidafeliz123
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます