12
ステータス閲覧を終えると夜会、通称パーティーに出るために服を禿げツルピッカのデザイナーに仕立てられていた。
着せ替え人形確定の未来を達観しながら身を任せてそのまま仕立て終わるのを待つ。
「うがー面倒くさい。」
「王子、確かにパーティーは面倒でございましょう。私自身パーティーのたびに成長する御子息様方に服を仕立て直すのは辛うごさまいます。」
仕立て屋さんは俺の気持ちを組んでくれたのかそんなことを言ってきた。
「ねえ、質問してもいい?」
「はい、なんでございましょう。」
「パーティーに出る人の中の王族以外で仕立てた人は何人くらい?」
「14名です。」
「その割り振りは?」
「公爵家の当主とご令嬢、侯爵家当主、辺境伯当主9名、東山岳辺境伯の御子息、名誉男爵にございます。」
「ありがとう。」
「じじいの目が王子の手助けになりましたのならなりよりです。」
「何言ってるの?ただ楽がしたいだけのダメ人間だよ?」
「いえいえ、楽がしたいと思うのは誰もが思うことです。王子がダメ人間なら平民の殆どがダメ人間になってしまいます。」
仕立て屋のじじいは頭をピカッと光らせ笑う。
「だって俺何にもしてないよ?」
「召喚者様の刀の技術を作り上げなされたではありませんか。それにここ最近飢え死にする孤児も減った気がするのですが王子はご存知で?」
仕立て屋のじじいがもっと頭を光らせ太陽の如く輝きながら勘ぐるように話していく。
孤児の飢え死にが減っいく理由は俺が逃げる際スラム街や裏路地を多用していく為、騎士達も情報提供者を増やすのに孤児達を利用するからだ。食べ物と交換していくことで自然と飢餓するものは減っていきそこから新たな雇用が生まれていくせいである。
「いや知らねえけど。」
そんなことを全く持って知らない俺はどうすればパーティーサボれっかなとやる気のなさを全面に出していた。一応仕立て屋に聞いて置いたのは仕事やってくれそうな人知らねえかなと思っていたからだ。
「そうでございますか。いやはや噂では高貴な服が走った道は孤児達が減っていくという噂を耳にしましてな。」
「へえそんな珍しいこともあるんだな。(本当に気づいていない人)」
「さ、服の仕立ては終わりました。初めての夜会ということと第一王子も参加の上ですので白と青を基調としたプリンセスコートを造らせていただきました。」
「ねえ、今何時?」
「もう夜会のお時間です。諦め下さい。」
く、このじじいめ。眩しすぎるぜ。
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