応援コメント

第30話 失ったもの、守れたもの」への応援コメント


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     26話を読んだ時「このフェイの特異体質を知った上で、アーセルはフェイを見捨てたのか……」と、少しイラっとしました(笑)平和な村であっても狩人をしているならケガと無縁ではいられないでしょうに。今回のように、彼が瀕死の重傷を負った時、アーセルが居ないということは考えられますし。
     自分がいなくなったらフェイがどうなるかと、彼女は考えなかったのでしょうか?
     村で唯一彼を治療できる立場で、結婚の約束までして、それでも自分の夢が大事で勇者に靡く。弱いながらも命がけで自分を守ろうとする幼馴染の恋人よりも、突然現れた男にたった10日で心を移す。村を出たくて仕方ない浮ついた娘かとおもえばそんな描写もない。両親や村人の反応から推測すれば普通の常識を弁えたよい娘であるよう思われる。事実これほどフェイを想っているミーアがあきらめるほどに相思相愛だった。(これについてはフェイのあっさりすぎる対応も「なんか問題があったのか」とか思えますが)
     この、それまでの人間関係を故郷もろとも10日で裏切る軽薄な人間性と、フェイのケガを知って駆け付ける真摯な人間性が、どうも「アーセル」という一人の中で一致しないように感じられて、「裏」を勘繰りたくなります。
     
     そしてこの30話までで、次第に明らかになる村が被った被害。
     今回の災害時にアーセルが何処にいて、村の危難に何かしようとしたのかしなかったのか。
     どのようにフェイの危難を知ったのか。
     何を思って彼の元へ駆けつけたか? 勇者はこれにどんな反応をしたのか?
     知りたいですが、勇者とアーセルの真意がはっきり見えない仕様になっているように思えますので、「きっとわからないんだろーな」と思う一方で、なんとももやもやするのも止められません(笑)

     フェイが知らずにアーセルが知っている事実があったのか。それは、今回明らかになったフェイの出自と実力と関りがあるのか? 例の奇妙な「勧誘」の動機と真意はどこにあるのか?
     もう、考えれば考えるほど深みにはまっていくような気がします(笑)

    作者からの返信

    石束さん
    コメントありがとうございます。
    アーセルについては、勇者についていくにあたって、そこまで深く考えてなかったというのが実情ですね。実際のところフェイは普通の怪我ですと他人より怪我しにくい上に何倍もの速さで治ってしまいます。今回のような本当に死の淵に指が掛かるというか、死んでもおかしくない状態まで行って自己治癒力と怪我の天秤がギリギリになるくらいですので。
    そして、フェイとアーセルは恋仲ではありましたし、フェイも周囲も結婚するものと思ってはいましたけど明確な結婚の約束はしてないんです。なのでフェイの「僕もアーセルは僕のお嫁さんって思ってたんだけど、アーセル自身はそう思ってなかったみたいで……」というセリフがあるんですね。

    ちなみにアーセルは聖都で勇者とスタンピードの聖都への拡大に備えて待機していました。
    フェイが死にかけの怪我を負ったというのはスタンピードの終了宣言と同時にギルドで知って駆け付けた感じですね。

    フェイの知らない事実。スタンピードについては少しあとで……予定です。ひょっとすると飛ばす可能性のあるエピソードではありますけど。

    これからも頑張ります。よろしくお願いいたします。