お覚悟召されい！

カレンダー

　植物毎（ごと）に、世話が必要な時期や、与えなければならない肥料が違います。

　いちいち覚えていられませんし、たんびに園芸書を取り出すのも面倒（めんどう）です。

　そこで私は、自分なりのカレンダーを作って、壁に掛けています。

　書いてあるのは、

　　　植物の名

　　　その月の作業……剪定（せんてい）・植え替え　など

　　　必要な肥料の種類と量

　　　水遣（や）りの仕方（しかた）の注意

　　　駆除（くじょ）しなければならない害虫（がいちゅう）

等です。

　作業するときは、そのカレンダーを外（はず）して庭やベランダに持っていくと、さっと確認することが出来て、便利です。

　一年のうち、もっとも重要な行事を、晩秋（ばんしゅう）の、天気が良く、風の無い日に行います。

　植物の葉が落ち、活動が止まったのを見計（みはか）らって、鉢をひっくり返し、根の具合（ぐあい）を調べます。

　元気が良すぎて、根が鉢の中に溢（あふ）れんばかりになっているものは、根を整理するか、大きな鉢に植え替えてやります。根に問題があるものは、害虫の入った土を取り除（のぞ）いて、小さい鉢に植え替えます。

　伸び過（す）ぎた枝を整理し、冬に備えます。

　寒さに弱い植物は、家の中に入れる準備をします。

　鉢をたっぷりの水に漬（つ）けて、中に潜（もぐ）り込（こ）んでいる蟻（あり）その他の虫たちを追い出します。

　鉢の数が多いので大変ですが、なんとか一日だけで終えるようにします。

　その日は他に何も予定を入れず、そのことだけに専念（せんねん）します。

　家の中も外も、そこら中（じゅう）、泥だらけになってしまいますが、この日ばかりは仕様（しょう）がない、気合（きあい）を入れて頑張（がんば）ります。

　私のズボラ園芸の場合、大きな行事は、この一日のみです。

　あとは、月の終わりか初めに纏（まと）めて、ちょこちょこっと肥料を撒（ま）いたり、害虫が付いてないか調べるくらいです。