　育てるのに手間（てま）をかけたくなければ、最初から、元気で丈夫（じょうぶ）な植物を選ぶことです。

　花屋の店先に注意していて、入荷（にゅうか）したばかりのものを買いましょう。ずっと置いてあるものは、段々（だんだん）くたびれてきてしまいます。

　もし産地がわかるようだったら、地元産のものがお勧（すす）めです。あまり遠くから運ばれて来たものだと、その地の気候に馴染（なじ）むのに時間がかかるからです。

　地元の農家の方（かた）が兼業（けんぎょう）で開いているような花屋があれば、そこで買うのが一番です。

　植物を見る目があり、元気のよい品を手に入れる伝手（つて）を持っている店は最高です。ちょっとくたびれているように見えても、小さな容器では我慢（がまん）できないほど成長が良いせいだったりします。

　地元の老舗（しにせ）で買うのも良いです。ずっと営業してきて、誇りをもって商売していらっしゃる御主人（ごしゅじん）もおいでです。

　東京近郊に在住の方（かた）には、練馬区にあるオザキフラワーパークがお勧めです。商品の回転が早いので、様々（さまざま）な種類の、元気の良い品が沢山（たくさん）あります（ちなみに、私はお店の回し者ではありません）。

　色々なお店で、少量ずつ、植物を買って、ためしに育ててみましょう。

　それぞれのお店で得意分野があります。夏の植物ならこの店、珍しい植物ならあの店、と、そのうち、あなたのお気に入りの店が見つかります。

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