第8話 縞原の乱

 鈴代ちゃんが機体を降りてしまうと、またしても暇を持て余す事になる。先程ダウンロードしたこの世界の情報も粗方読み込んでしまった。ここからまた精読しても新しい発見には繋がらないだろう。


 縞原重工に関しても調べてみたが、書かれていた情報は一般的な会社の概要でしか無く、輝甲兵や幽炉に関しては『造っています』以上の事は書かれていなかった。


 一応、さっきの痛覚神経の遮断技を応用すれば、頭脳と言うか意識の機能を一時的に停止してスリーブ状態、文字通り『眠る』事も出来る様なのだが、一度眠りに就くと自分の意志では起きられなくなるので、そのまま永眠しそうで怖くて試せない。

 受動的な要因で何か外部からの刺激があれば起きられるので、目覚し時計でも据え付けて貰おうかと考え中だ。


 とりあえず鈴代ちゃんには、大尉さんへの俺の要望として

『閲覧可能な限りの情報収集の許可』

『目覚し時計を始めとする必要な小物類の調達』

『大尉さんなり鈴代ちゃんへの連絡手段の構築』(最重要)

 の3点を伝えておいた。以降必要に応じて増えるかも知れない。


 せめて大尉さんや鈴代ちゃんの通信端末に、たとえ文字だけでも直接俺からメッセージが送れるようになれば色々と手間が省けるし、無駄に命を削らなくて済む。


 後は縞原重工に関する情報が、どうにかして手に入れられないかなぁ? と思う。

 鈴代ちゃんに聞く限りは『幽炉のメンテナンスは縞原重工の人間にしか出来ない』そうなので、そう遠くないうちに『俺』のメンテナンスをしに縞原重工の技術者がやってくるはずだ。


 …でもやって来たところでどうしよう? 物理的に拘束する手段はないし、鈴代ちゃんみたいに接続なんてしないだろうし、下手にそんな奴の前で幽炉を動かしたりしたら即工場送りでスクラップにされる可能性が高い。


 …結論。『縞原の技師が来ても、今はどうにも出来ない』

 以上、俺の脳内ミーティング終わり!

 …はあ、詰んでるなぁ。この辺で謎の美少女が颯爽と現れて助けてくれねぇかなぁ…? 来る訳ねぇよなぁ……。


 ☆


「ふーん、キミが3071サンマルナナヒトかぁ。やっぱり30サンマル式はスリムでカッコイイよねぇ」


 …うん? 気が付けば目の前の乗降ラックに瓶底みたいな分厚いメガネをかけた女が立っていた。ノートPCの様な端末を小脇に抱え、青い作業着を着て腰から下はミニスカートを履いている。歳の頃は20歳くらいかな? 初めて見る顔だ。


 先程は『今日の話はここまで』的な締めをしたけど、俺のロボ生活初日はまだ終わらないらしい……。


「んじゃちょっくら失礼しますよ、っと」


 そう言って俺の腹のハッチを開けて中に乗り込んできた。女は慣れた風に搭乗席に座りハッチを閉める。持ち込んだ端末を俺の中の機材に繋いで何かの操作を始める。


 何らかの幽炉関係の操作をしたのか、極々微量だが機体のエネルギーが彼女の持つ端末に流れていく。

 とりあえず鈴代ちゃんの様に接続しないのならば、俺から彼女に働きかけられる事は何も無い。


「ふっふーん、キミの事は真柄ちゃんから聞いてるよぉ。大した逸材らしいじゃん?」


 …今、この女何て言った? 真柄だと…? 俺をこの世界に連れ込んだあの真柄か?!


 その時、端末を操作する女の手が止まった。心なしか震えている様にも見える。

 俺の視点は機体のカメラアイか、若しくはコクピット奥からパイロットを俯瞰できる謎の位置で固定されているから、どういう状況なのか今ひとつ掴み切れない。


「す、凄い。凄いよ! まさか本当にトーカーが現れるなんて!! さすがピュアワン!」


 急に興奮して叫び出したぞ。この女、頭大丈夫か…?


「失礼だな! ノーベル賞ものの大発見なんだよこれは! まさか伝説のトーカーにお目にかかれるとは!」


 ふーん、何かよく分からんけどおめでとう。んで、そのトーカーって何なの? 俺の事?


「そう、まさに君の事だよ! 君ならばボクの実験相手に最も相応しいよ!」


 オイオイ、何だよ『実験相手』って。物騒な奴だな……。


 …って、えっ?!


 何でこの女、俺と会話出来てるの? 接続していない相手に俺の声は届かないはずじゃないのか…?


「えっと、キミってば何処からボクの事を見てるの? 真上? あ、後ろなのか…」


 女は周りをキョロキョロと見回した後に端末を見直して、自分で答えを見つけたのか勝手に納得して頷いていた。

 そして持ち込んだ端末を持ち上げて、その画面を俺に見せる。

 画面には俺が真柄に反応した辺りからの、俺の思考が文字起こしされてチャット画面の様にズラーッとログが並んでいた。ナニコレ怖い。


「キミの思考は全てこの画面に出力されるから、ボクと普通にお話し出来るんだよ? 凄くない?」


 …いや凄いけどさ。でも俺の存在って秘密にしておかなきゃダメだったんじゃないのかなぁ? 鈴代ちゃんとか大尉さんは知ってるのかな?


「へぇ、パイロットの鈴代少尉だけじゃなくて、長谷川隊長さんもキミの事を知ってたんだぁ…?」


 ヤバイ! 俺の考えが駄々漏れじゃないか。鈴代ちゃんにだって意識して言おうとした事しか伝わらなかったのに、この女には……。

 って言うか、そもそもお前は誰なんだよ?! 真柄って言ってたから誘拐犯の… 縞原重工の関係者か?


「おっと、自己紹介が遅れました。ボクは高橋たかはし逸美いつみ技術大尉。お察しの通り縞原重工の技術士だよ。今回キミのお世話をする事になったから宜しくね! 気軽に『シナモンちゃん』って呼んでいいからね!」


 …お、おう、シナモン要素どこだよ?


「そこはそれ、『この愛らしい天使に微笑みを!(ちありや著)』の外伝シナモン編を読んで頂くとして…」


 …意味わかんねぇよ。


 とにかく、俺の思考が駄々漏れなのは何とかならないか? さすがにちょっと恥ずかしいんだが…?


「まぁ、そうだねぇ、若い男の子だもんねぇ。セクシー美人相手に劣情を催すのも仕方ないか…」


 ちげーから。そんなんじゃねーから。第一セクシー美人って何処に……。


 高橋って女はおもむろに瓶底メガネを外す。少しタレ目だが切れ長で綺麗な目と、整った鼻筋と口元をしている。

 大昔の『メガネを外したら実は美人』なんて黄金ネタを、今になって見るとは思わなかった。確かにこの高橋、黙っていれば美人だと思う。


「しょうがないにゃあ、意識探査の深淵レベルをもう少し浅くしてあげるよ。これで何かエロい事を考えてても分からないから平気でしょ?」


 べ、別にエロい事なんて考えてねーから! 


「えーと、この位でいいのかな? ちょっと加減が分からないんだよねぇ…」


 そう言いながら搭乗席の背面に回り込んで、椅子の肘掛けに脚を掛け何かの操作をする。

 脚を上げたミニスカートから、彼女のすみれ色の下着がチラチラ見え隠れするんだが……。


《あの、えっと、高橋さんだっけ? 下着が見えてますよ…?》


 ひとしきり堪能した後で忠告してあげる。


「え? あ、イヤン! 見ないでエッチ!」


 わざとらしい芝居で尻を隠す高橋。なら何故わざわざこちらに尻を向ける? こいつ絶対わざとだろ?


《くせー芝居してんじゃねぇよ! 今のわざとだろ? なんなの? 露出狂なの? 見せたいの? なら是非お願いします!》


「あー、女の子に向かって『臭い』なんて一番言っちゃいけない言葉なんだゾ?」


《そっちの『臭い』じゃねーよ! その最後の『ゾ』がめっちゃムカツクわ。全く、何なんだお前は。ホント調子狂うな…》


 俺の半ギレにケラケラと笑い出す高橋。端末の画面を見ながら2、3度頷くと


「うん、レベルはこんなもんで大丈夫かな? もうキミが言葉として出そうと思った単語以外は表示されなくしたから、遠慮無くエロい事を考えても良いよ! まぁキミのムッツリ具合も分かったしね」と言い放った。


 俺この女嫌いだわ……。


《…んで、その高橋大尉殿は小官に一体何の御用でしょうか?》


 当て付けがましく質問してやる。


「元々はキミの慰安に来たんだよ。…キミは幽炉についてどれくらい知っているのかな?」


《…んと、1人の魂を容器に封じ込めて輝甲兵の電池にする。使っていくと残量が減って行ってゼロになると死ぬ。って所かな?》


「おぉー、わずか半日でそこまで辿り着くとは… キミ生命力だけじゃなくて洞察力も凄いんだね!」


 ほぉ、って事はここまでの俺や鈴代ちゃんの考察はあながち間違っていなかったって事か… ちょっと気分が良い、この喜びを鈴代ちゃんと分かち合いたい。


 …じゃなくて。


《なぁアンタ、縞原重工の人なんだろ? この幽炉の残量ってのを増やす方法は無いのか? このまま消えるなんてゾッとしないんだが…?》


 まあ正直、答えは期待していない。そんな物があるのならとっくの昔に使われているだろうから……。


「あるよ」


 そう、やっぱりそんな物は無… え? あるの?!


「まだ理論段階だけどね。だから今日はその為のデバイスを持ってきたんだよ。キミだけの為にね!」


 何故だろう? とても良い話の様に思えるのに、凄く嫌な予感がするんだが…?


「キミはさっき『1人の魂』って言ってたけど、それは概ね不正解。一基の幽炉の中には大体2~3人の魂が封じられているんだ」


《なんだってそんな面倒くさい事を…?》


「そうしないと炉が満タンにならないからだよ。キミみたいに1人で幽炉を満タンに出来る人なんてほとんど居なくてね、そういうレアキャラは『純粋な1人ピュアワン』って呼ばれるんだ」


《なるほど、んじゃトーカーってのも何かレアな称号なのか?》


「レアなんてもんじゃないよ! 今のところ観測されたトーカーはキミだけだからレア通り越してユニークって感じだね!」


 とても嬉しそうに語る高橋、夢で聞いていた真柄の褒め言葉は単なるセールストークかと思っていたが、満更でも無かったらしい。


「幽炉に接続したパイロット… 『操者』だっけ? とにかくその人達が幽炉の声を聞いたって言い出したのが始まりでね。細々とだけど研究が続けられていたんだよ…」


《お、回想か? 長くなるなら分り易くまとめてから頼むな》


「…語り甲斐が無いなあ。まぁ『意味の無い事をボソボソ呟く』呟く人ツイッター、『一方的に語りかけてくる』囁く人ウィスパーときて『意思疎通できる』話す人トーカーていうランクが設定されているんだ。キミは栄えある『第1号トーカー』として認定された訳だよ!」


 本当に長話するつもりだったのかよ。釘刺しといて良かったぜ。


《んで、第1号話す人トーカーとして何か賞品でも貰えるの? 栄誉だけなら遠慮したいんだが》


 それを聞きニヤリとする高橋。


「ふっふーん、そんな君に聖なる癒やしをプレゼント。『我が求めに応じ、いでよアンジェラちゃん!』 …ポチッとね」


 高橋が端末のボタンを押すと、コクピット中に体感50cm程の立体映像が現れた。4等身くらいにデフォルメされた、可愛らしい顔つきにピンク色のロングヘア、ファンタジー系のアニメやゲームによく出てくる様な『女神様』とか『聖女様』って言われる様な服装の女の子だ。


 ここからは機械同士の高速通信による遣り取りになるので、以下に書く俺達の会話は1秒以下で成される事になる。


「初めまして。私はKRR-T37564、対輝甲兵搭載型幽炉用メンタルケア人工知能のANGELAアンジェラと申します。今日は貴方の為に頑張りますね」


 とニッコリと微笑みかけてくれた。


 純粋な慈しみから生まれる優しい笑顔、まるで本当の女神様の様ではないか。あぁ、AIだと分かっててもこれは良いね、癒やされるね。


《あ、ども。俺は宮本っていいます。ここじゃ71ナナヒトって呼ばれてます》


 俺の返答にアンジェラが驚きの表情を見せた。やがて口元を押さえ目に涙を浮かべる。何事よ?


「ようやく… ようやくお返事して下さる方にお会い出来ました… お世話142基目の幽炉にして初の快挙です!」


《いやぁ、そんなに喜んでもらえると恐縮しちゃうよ。そっかぁ、今まで大変だったんだろうねぇ…》


 俺の言葉にアンジェラは涙を拭きながら何度も頷いた。


「えぇ、えぇ、そうなんです。私が一生懸命話しかけても皆さん『あー』とか『うー』しか言わないゾンビみたいな方ばっかりで、張り合いもないし幽炉残量を増やす試みも全く成果が出ないしで、この仕事にほとほと嫌気が差していたんです…」


 …おいなんかストレス解消用のメンタルケアAIが、逆にストレス溜め込んでないか? 大丈夫かこの娘…?


《ま、まぁ、俺で良ければ話し相手くらいならいつでもなってやるから、元気出せよ》


 …なんで俺がメンタルケアAIを慰めてるんだよ?


「グスッ… ありがとうございます71ナナヒトさん。私、明日からも頑張れそうな気がします!」


 とガッツポーズ。


 そ、そう? 良かったね……。


《で、今更だけど君は何しに来たの? 愚痴を言いに来ただけ?》


「はっ! そうでした。私は貴方に癒やしを与えるべくやって来たのです!」


《はぁ、つまりどういう事?》


「幽炉は人の魂で動く機関です。幽炉の中の魂は様々なストレスを受ける事により摩耗します。そのストレスを軽減、あるいは解消する為に、シナモン博士によって作られたのが私、KRR-T37564、対輝甲兵搭載型幽炉用メンタルケア人工知能のANGELAアンジェラです」


 なるほど、分からん。


《んと、具体的には何してくれる訳?》


「はい、癒やしの技と言えばこれです! 女神の慈悲に於いてかの者を癒せ。『治癒ヒール』!」

 アンジェラはそう言って俺に手をかざし、何やら魔法の様な仕草をする。


 ……………。


《特に何も起きないんだけど…? ひょっとして俺の事バカにしてる?》


「ち、違いますよ! れっきとした癒やしの技なんですよ? あれぇ? 気分とか良くなったりしてませんか? 効いてないのかなぁ?」


 そう言ってまたションボリしてしまった。


《まぁいいや。俺を気遣ってくれての行為だったのは理解してるからさ。気持ちは貰っておくよ、ありがとうな》


 その言葉にアンジェラは一瞬ぱぁっと明るい表情を見せる。しかしすぐにまた暗い表情に戻ってしまう。


「ありがとうございます。71ナナヒトさんって優しいんですね。私なんかを慰めてくれるなんて… 私、役立たずのダメダメですね…」


《いや、君の気持ちはとても強く伝わってるよ。だから『私なんか』なんて自分を卑下するのはやめてくれ。逆に『私なんか』のつもりで相手に接する方が失礼だと俺は思うよ?》


 俺の言葉にアンジェラはキッと前を向き、


「はい! 今日は失敗しましたけど、私必ず71ナナヒトさんを癒やして差し上げますから。絶対ですよ?!」


 そうしてアンジェラは「失礼します!」と深く頭を下げて走り去って行った。遠近法表現だろう、彼女の走るモーションに合わせて徐々に体が小さくなっていく。

 アンジェラはこちらを何度も振り返りながら、その都度大きく手を振って、やがて点になって消えてしまった。


 ☆


「おっほ! 沢山ログが出てきたねぇ。うちの看板娘はどうだった?」

『ポチッとな』から数秒後、興奮した高橋が端末の画面を見つめたまま聞いてくる。


《どうって言われても… て言うか魔法失敗してたけど、あの娘ポンコツじゃないのか?》


 高橋はニンマリとしながら俺を上目遣いで見つめる。


「果たしてそうかなぁ? 自分の幽炉残量を確認してご覧よ」


 言われるままにメーターを確認する。


 現在の幽炉残量93%

 え? ウソ? 僅かながら増えてるじゃん、何で?


「接触時間ゼロコンマ6秒、1%の回復を確認、と。アンジェラちゃんがキミと何をしていたのかまでは、まだ詳しくは分からないけど、あの娘はそれなりの仕事をしていたって事だよ」


 …あの間抜けな遣り取りで俺のストレスが軽減されていた、って事なのか、それとも彼女の治癒魔法(?)が俺の感知しない所で働いたのかは分からないが、とにかく幽炉の回復に成功した事は間違い無い。確かに大きな朗報だ。


「と、まぁこんな感じでやって行きたい訳なんだよ。アンジェラちゃんも自分で学習して効率的な回復法を構築していくと思うんだよね。これからもキミとボクのストレス解消に協力してよ、て言うかこれはトーカーであるキミにしか頼めないんだよ」


 これって選択肢がある様で、実は無い言い方だよね。…え? 『ボクの』も入ってくるの…? どういう事だよ?


《ま、まぁ俺としては願ったりだけど、俺の一存じゃ決められないだろ? 鈴代ちゃんや隊長さんの許可も取らないと…》


 そこで不意に外の景色に意識を移すと、搭乗ハッチの目の前に鈴代ちゃんが立っていた。隣には鈴代ちゃんより頭ひとつ背の高い茶髪ポニテヘアの知らない女、服装からしてパイロットだろう。


《噂をすればなんとやら、だ。外に鈴代ちゃんが居るぞ》


「そう? ならご挨拶をしておかないとだね。また来るよ、じゃあね71ナナヒトくん」


 高橋はコクピットのハッチを開けて2人の前に現れる。驚く2人に


「えーと、どっちが鈴代少尉?」


 と声を掛け、鈴代ちゃんの手を取って


「ボクは高橋たかはし逸美いつみ技術大尉。縞原重工の技術士だよ。キミの30サンマル式のお世話をする事になったんで、これから宜しくね!」と明るく自己紹介をした。


 ほんの一瞬だけど、鈴代ちゃんが物凄くイヤそうな表情を浮かべたのが、とても印象的だった。

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