2020/03/04
2020/03/04
近頃は全くよろしくない遊びに傾倒しつつあり、気付けば日を跨いでしまったため一日日記をサボった事になってしまった。いやしかし、何に付けてもPicrewは時間を忘れて没頭してしまう。悪い遊びだこれは。夜毎量産されていく彼を模した似顔絵はTwitterにでも晒しておく事としたいと思う。しかし何故こうまでのめり込んでしまったのやら、理由は一つしか思い当たらない。それと言うのも、今日に至り写真の類の一つも残していなかった事が大きい。「記憶に残る肖像で十分」と衝動に任せポラロイドを焼き捨てたあの日にはまさかこうまでその行いを悔いるとは想像だにしておらず、今では限られたパーツを組み上げ彼に近付ける作業を鼻息荒く繰り返す変態の一丁上がりと言う始末であった。
「その事自体に文句は無いんだけどさ」
「何だ、含みのある言い方だな」
背後から肩越しに語りかける彼の語気には不満げな様相が聞き取れた。
「俺がお前に対してハートマークたっぷりに声掛けてるのは納得いかないんだけど」
何を言うのか、そう思い似顔絵の数々を保管したフォルダを開いて納得した。確かに其れを模した吹き出しを多用している。いや、全くの無意識なのだが。
「そんなに甘ったれた感情表現で迫った事実は無いので、願望乗せ過ぎ」
ええい五月蠅い、所詮妄想の産物なら希望を上乗せて苦言を刺される謂れは無いのだ。
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