考究のベア
凍ノ絵しらたきを
プロローグ【終わりの日】
「君の世界はどうだったかな?」
「私にはとても――」
彼は足元にいる猫に視線を移した。猫はただじっと静かに、されど、
「続きは珈琲でも飲みながらにしましょうか」
呟くように言うと、彼は空を見上げ少し微笑んだ。
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