今日食べた料理

瑞希 涼

第1話、ラーメンの魔力

ラーメンはカロリーの塊、高塩分・高脂質

ダイエット中はなるべく避けたい食べ物

だが寒い冬には身体が欲しがる食べ物

それがラーメン

私は子供の頃からラーメンが好きだった

実家では子供の頃、袋のインスタントラーメンがよく昼食で出てきた

昭和40年代、カップ麺が主流になる前は袋ラーメン全盛期の頃

私は特にサッポロ一番と出前一丁にはかなりの執着がある


よく親に怒られたけど

インスタントラーメンの汁にご飯を入れて食べるのを好いてた

怒られた理由は汁かけご飯は食べ方が汚いという理由だったのだ

確かに人前では憚れる食べ方だが、それだったら鍋の〆に「おじや」もある

あれはどうなる?と思うが子供の時に受けた親の教育

特に食事マナーは大人になっても覆すことなく根深く私の価値観に沁み込んでいる

特に外でカレーうどんを食べる時は無性にライスダイブしたくなる

ぐっと我慢してカレーうどんと、ご飯は行儀よく別々に食べる


自宅では憚ることなくライスダイブする

妻の目を気にせずにだ


一時期、私は自宅で食べる「つけ麺」にハマったことがある

つけ麺も不思議な料理

なんで一々、麺とスープを別にして食べるんやろう

蕎麦も「もり」と「かけ」がある

あれと同じでラーメンの麺のコシを味わう為に

濃い魚介スープに少し付けて食べるのか?

私はスープにたっぷり漬けて麺を泳がすが如く食べる

全然、粋じゃないし理にも叶ってない食べ方 

ラーメン通は、つけ麺にこだわってるみたいなので

私のような只の大食らいは、これ以上つけ麺講釈するのは止めにしよう


私がつけ麺にハマった理由はつけ麺が美味しいという理由からではなく

ただ単にライスダイブしたかっただけである

それは子供の時に怒られながら食べた

ラーメン汁にご飯をブッコンでかきこむ子供の時の欲望の名残り

つけ麺を食べ終わった後の濃い魚介スープにライスダイブする

あの汁かけご飯は確かに旨かった


さあ今日の休日昼飯は醤油ラーメン

「日清のラーメン屋さん鶏ガラしょうゆ」を妻に作って貰う

寒い時はラーメンに限る

外で食べるラーメンは今では大概豚骨ベースばかり

これが今の流行りだろうけど

私は鶏ガラスープの醤油ラーメンに郷愁の念を感じる

私の父親はけっこう食に対してのこだわりが強く

また、戦時中生まれなので特に食に対しての想いが強いのであろう

私の母親はそんな父の要望に応える為に家で自家製冷麺を作る時があった

その時にかしわ屋で鶏ガラを購入してスープから作っていた

子供の時にそのガラがとてもグロテスクに見えたが大人になってから分かった

鶏スープに勝る旨い出汁はないと思う


叶うことなら

ラーメン専門店にて汁かけご飯を流行らして欲しい

つけ麺+ライスダイブが当たり前の食べ方になったんだから

ラーメンにご飯を入れて汁かけラーメンダイブライスも推奨して欲しい

マスコミはなんでも操作できるのだから出来る筈


そうなったらむさ苦しい男しか店に来ないかも

華やかな女性客は食さない食べ物になるかもね 笑


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る