セイグロムスロットのとある夜
ルイカ
序章
怪しい隣人
夕方
アリーは二階にいる息子アレックスの事が不安で気になっていた。
先週、近所のパーキンズ夫妻から苦情が来た。
夜中の2時頃に窓が車のライトに照らされた時のようにピカピカ光っていたので彼等はおかしいと思い電気を消して他の部屋から光のする外の方を見てみたところ、ウチの2階から少年がライト付きの双眼鏡?のようなものでこちらを見ていたそうだ
しばらくすると家に向けられていたライトがさっと違う方向に向かって照らされ他の家を覗いていたとか、どうやらアレックスが2階から常習的に近所を覗いている事だったらしい
アリーはアレックスと共にパーキンズ夫妻に謝罪しアレックスには今後、近所の覗き見を辞めるよう約束させた。
しかしどうだろうか
アリーは彼が全く反省せず、仕方なくあのような約束をしてその場をしのぎ、すぐにまた覗き見を始めるのではないかと思っていた。
彼の様子を見ようと主婦友達が持って来たラズベリーパイを台所で切り分け、コーヒーを入れてカチャカチャと音を立てながら階段を上がる。
食器の音と階段のきしみ音を聞いてゴソゴソと慌てて何かを隠そうとしている様な物音がした。
まぁ13歳という多感な時期なので様々な物に興味があるのは分かるが今はテスト期間なので勉強に集中して欲しいし近所の人々に迷惑になるような事はして欲しくない
バタバタと慌てている様な足音で二人つまり友人が来ている事がわかった
アレックス少年はいつも遊びに来る友人のロディと二階にこもっているのだがTVゲームをしているわけでも音楽を聴いているわけでもなさそうだ。
「あらロディいらっしゃい」
「こんにちはおばさん」
アレックスは素早くケーキとコーヒーを乗せたトレイを受け取り礼を言い、母の階段を降りる音がしなくなったことを確認すると隠していた双眼鏡で近隣の家を覗き始めた。
「あぁっやっぱりこの時間にはまだ帰宅しないのか」
「アレックスがいつも怪しいって言っているヤツは
どう?その後何か進展あったのか?」
「あぁっ前に深夜3時頃に外うろついてやがったんだ」
数日前、アレックスは目が覚めたので
もう起きる時間かと思い時計を見るとまだ深夜の3時だった。
アレックスは、窓から人工的な明かりが一瞬だけ差し込んで来たのを確認すると、被っていた毛布をどけ、机の引き出しから双眼鏡を取り出していた。そこでマークがライトを照らしながらキョロキョロと辺りを警戒しながら家に帰っている所を目撃したのだ。
最近、裏手に引っ越して来た隣人マーク・フェローは冴えない猫背で眼鏡のオタクっぽい雰囲気を匂わせる中年男性だ。
「なぁロディ、最近隣町で女性が行方不明になっている事件の犯人まだ捕まってないんだよな?」
「イヤっまさか彼にそんな事できるのか?
どう考えても絶対無理だって
おぉっそういえばアレックスの姉さん最近見ないけど?」
あまり詳しくは知らないがクラリスという大学生の所へよく遊びに行っているらしい
最近は夜遅くにならないと帰って来ないので
父や母と口論になり、時折深夜怒鳴り声が聞こえたりする
ロディを返した後、ベッドに横になった。
夜遅くに目が覚めて近所を覗き見てやろうと無意識に双眼鏡を取った。1軒目はパーキンズ夫妻の部屋を覗こうとしたがカーテンを遮光カーテンにして、一切外から覗けないようにしていた。
2軒目、マーク・フェローの家を覗こうかと部屋を移動し体を伏せて双眼鏡を覗き込む
2階のカーテンの隙間から一瞬見えた状況に困惑した。マークフェローが部屋で見知らぬ女性と取っ組み合いになっていたのを発見し、形容しがたい恐怖に襲われ、掌に大汗をかき、呼吸は激しくなりながらもアレックスは確信した。
やっぱり隣町で起きてる事件の犯人はアイツだ!!
そしてすくんだ足を叩きつけさらに頬を両手で叩き気持ちを切り替え自宅を出て、女性を助ける事ために、そして正体を暴き出してやろうとマークフェローの家に乗り込んだ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます