あの人は……もしかして？

ニャゴローの独り言（あの人はシリーズ解説）

　この物語は、赤楚見高校男子生徒の”三河安成（みかわやすなり）”を中心とするちょっぴりエッチな学園コメディーなのである。

「あの人はおっさん？」や「あの人はアンジョー？」は行き過ぎた性描写の為、18禁設定となってしまった。

それを踏まえ、且つ反省の意も込めて彼にはごくありふれた学園生活を送ってもらおうではないかと、不本意ではあるが今回はその辺りをソフトにした。

　”三河安成”とは、”古屋功名（ふるやこうめい）”の願望が別人格を持って実体化したものである。そう、単なる生まれ変わりではないのだ。

オリジナルである”古屋功名”の人生は苦難の連続であった。にもかかわらず、幾人もの女性を手助けし、彼女等の人生に多大な影響を与えた。勿論良い意味で。

　そのご褒美といったワケではないが、生前彼が何度も頭に思い描いた憧れの学園生活を味わわせてやろうではないかとのことで誕生したのが”三河安成”その人である。

しかも世界はパラレルワールド化し、その都度状況は変化する。

　そしてその世界ごとに”三河安成”か”古屋功名”、或はその両方が存在するのだ。

　基本、同じ世界に”三河安成”と”古屋功名”は存在するのだが、微妙に置かれている状況や立場の違いがあったりする。当然そのどちらかが欠けている世界もある。

　しかし今回のテーマは憧れの学園生活。よって二人同時に楽しんで貰おうとどちらも存在する世界とした。とはいえ、そのスポットは当然リアル高校生である”三河安成”に当てられている。

　世界線は”三河安成”がダブって再び１年生をやるハメとなった「あの人はアンジョー？」と同じで、登場人物もそのまま引き継いでいるのである。