第196話 アデミーヴ、無双

“小さき者たちよ、私は君らに失望した”


 グリュンヒルデにアルドの厳かな声が、魔王軍ムルドゥバ軍の兵士たちを圧した。ため息が混じり失望と怒りを隠さない声に、兵士たちは金縛りにあったように立ち竦んでいる。暗闇の空に真っ黒にくすんだプリエネルの機体は闇に溶け込んでしまい、先に再生を済ませている白銀の右腕がやけに鮮明なせいで、そこから声が発せられていると錯覚する者も中にはいた。


“君たちにふさわしい神の罰を与えなければ”


 アデミーヴと、傍らに佇むアデミーヴに呼び掛けた。


「はい、“マスター”」

“私のトゥールハンマーが撃てるだけの力を取り戻すには少々時間が掛かる。回復するにも精神集中が必要だ。その間、聖魂カブロンを預ける。それまで私を護れ”

「もちろんです。マスター


 アデミーヴはうなずくと、だらりと垂れ下がった自分の左腕を無造作に掴むと上下に動かし、アデミーヴの肩からゴキゴキと不気味に乾いた音が鳴った。二、三度手のひらを握る仕草を見せると「身体も問題ありません」と抑揚のない声で呟いた。


“よし……、聖魂カブロンの波長はお前に合わせる。しっかりやれ。ただし殺すな”

「……」

“彼らはウジ虫のように地べたを這いながら、私の業火に焼かれ死ぬ。彼らにふさわしい罰だろう”

「了解しました。お任せ下さい」


 プリエネルの右腕が機体から離脱すると、聖魂カブロンはアデミーヴの傍まで飛来し、アデミーヴとともに地上を見下ろしている。


「……アデ、ミーーヴ」


 内から生じる闘気が紅蓮の炎と化し、爆発したよう燃え上がってアデミーヴの身体を包み込んだ。

 莫大なエネルギーにより大気が揺れ、肌を焼くような圧倒的な力に、兵士たちは恐怖に足がすくみ、腰を抜かして地面にへたりこむ者もいた。


 ――死ぬ。


 誰の脳裏にも、その二文字が頭に浮かんでいた。

 下手に近づけば、白銀の聖魂カブロンやアデミーヴという小さな化物が兵士たちに襲い掛かり、閃光を吐き散らしながら、大地をたちまち朱に染めていくのだろう。そして、トゥールハンマーという灼熱の奔流に呑まれ骨まで焼かれ死ぬ。


『怯むな!』


 アデミーヴの闘気にも負けない怒号が、兵士たちの心を震撼させた。同時に、唸りをあげて巨大な岩盤が虚空を駈け、アデミーヴへと突進していく。岩盤自体はアデミーヴに片手で防がれてしまったが、夢から覚めたように兵士たちは声の主を探した。


『貴様ら、このままむざむざと殺されるつもりか!』


 声を辿ると、ハエタタキを手にしたアズライルが、隆々とした肉体を露に仁王立ちしている。隣にはミスリードも立っている。


『今のプリエネルには戦う力は無い。問題はその小娘だけ。我らで討つぞ!』


 アズライルの大喝で、目が覚めたように兵士たちは雄々しく喚声をあげ、瞳には力が戻っていく。元は両軍ともに、今回の作戦のために集められた精鋭たちである。

 鍛練された心身は鋼のように強く、生き延びるため、敵を見定めれば追い詰められた野獣のように立ち向かう。

 もはや魔王軍もムルドゥバ軍も関係なく、兵士たちは銃を撃ち、剣を振るい、矢を放ち、魔法の印を結ぶ。魔装兵ゴーレムが突進し、竜族の戦士たちもアデミーヴへと向かっていった。ゼノキアの母艦である魔空艦“ペルセウス”も混ざり、激しい砲火を浴びせた。

 だが、アデミーヴと“聖魂カブロン”はそれ以上の力を有していた。

 嵐のような猛攻でも、アデミーヴは意に介した様子もなく強大なバリアを張って凌いでいる。まるで分厚い壁のようで、砲弾を弾き返し、矢は砕かれ、練達者の魔法や竜の雷火でさえも、大火に投じる桶水ほどの効果もない。


「化物か……」


 ムルドゥバ軍の誰かが震える声で言った。

 アズライルの怒号で燃え上がった逆襲の炎も、アデミーヴの力の前には一瞬で掻き消され、再び恐怖が全軍を支配しようとしていた。

 兵士たちの動きが止まり、嵐のような猛攻が途切れた瞬間だった。


マスターよ、アデミーヴの力をご覧あれ」


 小さく呟くと、アデミーヴの体は再び紅蓮の炎が包み、聖魂カブロンとともに地上へ突進を仕掛けた。砂塵を巻き上げながら、兵士や竜族の戦士たちもことごとくなぎ倒し、そのまま一直線にアズライルとミスリードへと向かっていく。


『ちょっと、無謀すぎじゃないの!?』


 驚嘆するミスリードに、アズライルが下がっていろと魔人化しながら前に出た。


 ――俺と真っ向勝負するつもりだな。


 アズライルを倒せば、兵の士気はガクンと下がると判断したのだろう。

 アデミーヴの動きからアズライルは直感で覚り、ハエタタキを振りあげた。確かに速い。ルシフィとの戦いで見せたその速さに、圧倒されたのは事実だが、力では負けないと確信している。


『いかに子どもでも、俺は容赦はせんぞ!』


 アズライルは吼えながらハエタタキを振り下ろした。

 間合いもタイミングも抜群で、アデミーヴの小さな身体はハエタタキによって叩き潰しされたはずだった。

 だが、その感覚もなく、急に両手がふっと軽くなっていた。


『……?』


 目を落とすと、両手にはハエタタキの柄だけしか残っていない。アズライルの周囲に硬質の小さな物体が飛散しているのが視界に映った。ハエタタキの破片かとアズライルがぼんやり考えていると、遠くから自分を呼ぶ声がした。


『アズにゃん!前よ、前、正面!』


 ミスリードの悲鳴のような怒鳴り声に、アズライルが視線を戻すと、目の前には躍り上がるアデミーヴが拳を握りしめて殺到していた。


「アデ、ミーヴ」


 無機質な声とともに閃光がはしった。避けきれないと本能で覚り、アズライルは両腕を前にガードして亀の子のように身を縮めた。


 ――所詮は子どもの拳。


 耐えてみせると、アズライルは肚に力を込めた。

 ハエタタキを破壊したアデミーヴを侮ったわけではないが、戦士にとって不利な状況困難を前に、弱気であることが最大の敵である。それに一年余りの戦争で魔空艦の砲火にも耐えてみせたという自信もある。心を奮い立たせることが突破口であるとアズライルは本能と経験で知っている。

 だか、しかし。

 アデミーヴから放たれ強力な閃光は、降り注ぐ猛雨のようになってアズライルの肉体に叩きつけてきた。


『ぬう……!!』


 骨まで響く攻撃も一撃一撃なら耐えられただろうが、瞬きをする間に数百もの拳が繰り出され、強烈な衝撃にアズライルの両腕は感覚を失っていた。下がった腕の間からアデミーヴの拳が打ち抜き、アズライルの顎を跳ね上げていた。


『なんだ。この……、ちか……ら……は……』


 意識が急速に遠退いて、膝から崩れ落ちていく。

 アズライルの視界が暗くなっていく中、完全に意識を失う前にアズライルが考えたことはアデミーヴに負けたことではなかった。


 ――どうやって、ルシフィ様はこの猛攻を凌いでいたのか。


 それがアズライルには不思議でならず、疑問を抱いたまま巨体がドウッと重い音を立てて倒れていった。

 アデミーヴの連撃も周りにはカッと眩むような激光しか映らず、崩れ落ちたアズライルに兵士たちは声にならないどよめきが起こした。

 

『アズにゃん!!』


 ミスリードだけが叫びながら右手で大炎弾ファルバスの印を結んでいた。傷んだ左腕は治して骨や神経まで修復したはずだが、痺れが残って腕があがらない。

 当分はまともに戦えそうもなかった。

 しかし、戦闘能力は半減していてもミスリードの魔力は別格で、他の魔導士より三倍ほどの巨大な火球を形成すると、アデミーヴに向けて大炎弾ファルバスを撃ち放った。

 だが、アデミーヴは迫る炎の塊を注視したまま動かない。

 かわしたところに、続けて大炎弾ファルバスをぶつけるつもりでいたのだが、アデミーヴはバリアも張らず佇立したままでいる。おもむろに左手で手刀をつくると、軽々と振るって灼熱の火球を闇の空へと跳ね返した。


『なによそれ!』


 呆気に取られるミスリードに、アデミーヴ滑るように間合いを詰めると、ミスリードの左腕目掛けて廻し蹴りを放っていた。ミスリードは反応すらできず、まともに蹴りを受け、上腕部がぐにゃりと奇妙な方向に曲がって後方に吹き飛ばされた。


『……!』


 ミスリードは声を発する間も与えられず、そのまま地面に昏倒した。魔王軍の双璧であるアズライルとミスリードがあっさりと倒され、それを目の当たりにした兵士たちの動揺は尋常のものではなかった。

 たじろぎ、おののき、怯え、武器を放り捨て下がっていく。やがて恐怖が全軍を支配し、背を向けて逃げ始めた。


「逃がさない」


 アデミーヴはつっと右手を動かすと、上空から飛来した聖魂(カブロン)が閃光を放射した。閃光は大地を抉り、逃げ惑う兵士たちは爆風で吹き飛ばされていった。プリエネルの命令もあって死なずには済んだが、立ち込める噴煙の下から現れるのは、倒れて呻く人間たちしかいない。


『さすがは、リュウヤ・ラングの娘といったところだな』


 シシバル一人、聖魂カブロンの猛攻や爆発で四散する破片を巧みにかわしながら、アデミーヴへと疾駆していた。


『とにかく、何とかしないといかんな……』


 プリエネルは沈黙したまま動かないでいる。くさい臭いを元から断ちたかったが、その前に立ちはだかるアデミーヴを排除しなければどうにもならない。


『リュウヤ、すまんな』


 シシバルは口の中で謝ると、走りながら“魔手ブリューナク”に変異する爬虫類の両腕に力を込めた。

 走りながら、爆華に照らされて、バハムートらしき竜の影を目の端に捉えていた。誰かを治療しているらしく、足下に治癒魔法特有のやわらかな光が広がっている。リリシアの魔法陣もそこにはあった。こちらの状況もわかっているはずだが、動けないだろうとシシバルは思った。

 リュウヤは姿が見えない。

 対抗できるとすればリュウヤにバハムートやリリシアだろうが、あの三人では、アイーシャを殺すことなどできない。


『……俺がやるしかないか』


 リュウヤとの間柄で、アイーシャと一番縁が薄いのは自分だと、シシバルはそう思っている。アイーシャを討つとすれば、自分しかいない。

 顔を合わせたのはピクニックくらいで、会話も特に交わした覚えがない。繋がりと呼べるものはないはずだった。それでも、無邪気にはしゃいでいたアイーシャの笑顔が浮かぶと心が疼いたが、今はただの感傷でしかない。

 シシバルは弱い気持ちを振り払うように気合い代わりの短く息を吐くと、一気に疾走した。

 だが、向かう先はアデミーヴではなくプリエネル。


『頼むぞ、魔手ブリューナク!』


 破城槌の群れを形成しながら、シシバルは縫うようプリエネルへと疾走する。シシバルの動きにアデミーヴの意思を受けた聖魂カブロンが迫るが、迫ったところを見計らって破城槌ではね飛ばした。

 更に破城槌を乱立させ、アデミーヴとプリエネルとの間を遮断すると、プリエネルを護れと命を受けているアデミーヴは、突き上がる破城槌を砕きながらシシバルを追った。

 破城槌を足場にせりあがるシシバルの背中を捉えた時、アデミーヴの前方を破城槌が壁となって遮断した。アデミーヴが容易く破城槌の壁を砕くと、そこからシシバルの姿が消えている。

 動きを察知して、既にシシバルはアデミーヴの背後に回っていた。


 ――やはり目か。


 アデミーヴはテトラのように、相手の気の流れを察して戦うタイプではない。目で追えなければ隙は生じるとシシバルは感じた。

 破城槌が目眩ましとなり、背後をとってもアデミーヴは気づいた様子もない。隙だらけだった。


『恨むなら、この俺を恨めよ』


 飛び上がると同時に、シシバルは破城槌から長弓へと変化させていた。存分に引き絞り、狙いをアデミーヴの首もとに定める。

 細い首だとシシバルが思ったのがいけなかった。

 アイーシャの顔が脳裏に過り、生じた心の痛みは呻くほどの痛みとなってシシバルの集中をかき乱した。


『くそ……!』


 痛みに堪えながら、シシバルは猛然と矢を放ったが、唸る矢はアデミーヴの頬をかすめ、荒れた大地に虚しく突き刺さっていた。

 お前は技に雑念が入る。

 武芸百般に通じ優れた素質がありながらも、今一つ成績の出ないシシバルを、当時の魔王軍の教官たちは皆そのように評した。

 雑念という表現が曖昧過ぎて、シシバルには実感がわかずに今に至るのだが、教官たちの意味がようやくわかった気がした。


『……未熟だな、俺は』


 言いつつも、無事でいるアデミーヴの姿に、心のどこかで未熟で良かったと安堵している自分を否めないでいた。

 そんなシシバルの心の間隙を縫うようにして、空から重い気配がのし掛かってくるのをシシバルは感じた。シシバルが見上げると、アデミーヴに操られた聖魂カブロンが巨大な爪を向け猪突してくる。

 シシバルは長弓から巨大な斧に変化させると、迫る聖魂カブロンに斧刃を叩きつけた。

 外見は痩身ではあるものの、シシバルは想像も出来ない膂力を持っている。力任せに放った一撃は聖魂カブロンを退けることができたものの、異様な硬さと痺れた感触がシシバルの爬虫類に似た両腕に伝わり、気を奪われて次の動作が遅れていた。

 刹那、背後に生じた凄まじい圧気に、シシバルは身震いを起こした。


マスターへの反逆は赦さない」


 と、無機質な少女の声がシシバルの耳元に囁く。


『アイーシャ……!』


 振り向くと同時に、両手を組んで振りかざしたアデミーヴがそこにいる。両手を重ねてもつぼみのように小さな拳が、シシバル身体を地面に叩き落とした。咄嗟に斧刃で防いだものの、斧は呆気なく割られている。衝撃は胸部を貫き、激痛で目の前が真っ暗になっていた。


『ぐはっ……!』


 骨が砕けそうなほどの衝撃がシシバルの全身を駆け抜けたが、幸運にも気を失わずに済み、体勢を整えて地面に着地することはできた。しかし、激痛まで抑えきれず、苦悶の表情でシシバルはその場にうずくまった。

 頭上からプリエネルが嘲るように鼻で笑う声が聞こえた。


“これは神罰だ。マスターを愚弄し、傷つけ、恐怖を与えた。私は一時気を失ったものの、アデミーヴのおかげで死を免れた。君たちはマスターの死を望み、愚弄し、危機に歓喜した。君たちは悪魔に敬う堕落した異教徒。栄光への妨げとする君たちを私は神罰として滅殺する”


『……子どもを盾に使って何が神罰だ。いよいよ、頭がおかしくなっているのか』


 シシバルが唾を吐き捨てると、血の混ざった唾液がびしゃりと地面に張りついた。


“盾など、君が勝手に考えていることだ。優れた者に女子どもなど関係ない。私は才能を愛する。アイーシャ・ラングは奇蹟とも呼べる力を持っている。これを世界のために使わないことこそ愚かなことだ”

『アイーシャは、ただの女の子だぞ』


 シシバルの脳裏に、再びアイーシャの笑顔が過っている。アルドに対する怒りは、魔王軍を裏切った時に抱いていた怒りと同質のものだ。


『あんたが望む世界は、あんたの道具となる世界か。今日まで皆が何のために戦ってきたと思ってんだ』

“無論、私がプリエネルを以て統べる新世界のためだ”

『クソだな。思い上がるなよ』


 シシバルが手を着けた地面が発光し、地響きを起こした。乾いた大地に、深い亀裂が無数にはしった。


『行け、魔手ブリューナク!』


 咆哮とともに大地から無数の破城槌が伸び上がり、プリエネルへと推進していく。だが、アデミーヴと聖魂カブロンが行く手を阻み、破城槌を瞬く間に粉砕していった。

 破城槌の破片がパラパラと大地に降り注ぎ、虚しく乾いた音を立てている。

 シシバルの額からは、大量の汗が噴き出していた。呼吸は荒く、もはや身動きすらできないでいる。


“魔力がついに尽きたか。無駄なことをするね”


 プリエネルからアルドのせせら笑う声がした。


“先ほどから悩まされているが、ハエほどうるさい。卑小な人間になるほど、無駄な抵抗というものを好むようだな”

『その……、でもか……』

“なんだと?”


 アルドが聞き返すと、シシバルが掠れた声でふっと口の端を歪めて笑うのが見えた。


『肩の傷……、俺の、魔手ブリューナクで与えてやったぞ……』


 言われて見ると、左肩の部分が破城槌らしきもので削り飛ばされている。アデミーヴや聖魂カブロンが砕いたものか、隙間を縫って砕いたのかわからなかったが、かといって、機体に何か支障があるわけでもない。


“こんな傷がなんだと言うのだ。ただの偶然だろ”

『……そうだよ。偶然だよ』


 ふらふらと立ち上がり、胸を押さえながらシシバルは不敵に笑ってみせた。

 ククッと洩らした笑みは次第に大きくなり、吼えるような哄笑は耳障りなほどにアルドの鼓膜を刺激した。


“何が可笑しい”

『アンタの力はその程度なんだよ。全てを見透す、全てを支配する。神様面しても、たかが、こんな一撃も見抜けやしない。アンタはおもちゃを使っていい気になってる、ただの間抜けなんだ』

“……なんだと?”

『お前はただの間抜けだと言ってんだよ!これが笑わずにいられるか!ハハッ……!』


 虚空にこだまするシシバルの哄笑が、不意に途切れた。糸が切れた人形のように膝から倒れていった。

 シシバルの背後にアデミーヴが佇んでいる。

 瞬時に回り込んだアデミーヴが強烈な手刀を首に叩き込み、一瞬で意識を奪っていた。

 気を失いながらも、口元に笑みを湛えるシシバルがアルドのしゃくにさわった。怒りの感情は、プリエネルとアルドを繋げるエクスカリバーによって倍加され、抑えようとしても内から高ぶる激情が血液を沸騰させるようだった。


“私が間抜けかどうか、存分に味合わせてやる”


 放射までには、まだ少し時間を必要とする。しかし、爆発しそうなアルドの感情はもはやそんなことを考える余地も無くなっていた。

 アルドの震える声に反応するように、プリエネルかの胸部が開いて紅い球体を露出させた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る