欲しがりvomit

ノイズに濡れた午前三時

タオルで拭いても取れない

ケガレは私から求めた所為

ケレド吐くのを辞められず


グッタリ寝そべる午前四時

シッカリ覚えてる荒い息

ヤッパリ後悔はしたくないな

ダッタラ行く宛は黒い闇中


ベッドでキミからもぎ取った

“女らしさ”と私の“意味”は

薄くて清潔な白の中

沈みながらもがきながら

徐々に意識を失ったんだ


こどもの自分にバイバイを

したかったな できなかったな

思春期がちの下手な化粧

怖くて落とす前に重ねちゃったな


俯きがちの白百合に

なりたかったな なれなかったな

反抗しがちの雑草の私

怖くて散る前に踏ませちゃったな



(旧題 wannabe)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る