継月の小話

継月

最近動物園・水族館でマナーのなってねぇやつが多すぎる!

はい、というわけでツイッターを徘徊してるとなんかやたら動物園や水族館でのマナーの

悪い客に関するツイートが目立つところあったので、

今回はそれについての個人的な意見を話していこうと思います。



今回取り上げるのは、


『フラッシュを使った写真撮影』


『飼育展示されている動物への不用意な接触』



主にこの2つですね。


フラッシュを使った撮影が何故ダメなのかに関しては以前にも僕の友人が動物園にフォーカスを当てて、

最低限のマナーについてをけものフレンズの

二次創作として綴ったものがあるんですけど、

今回はそこにプラスしてもう少し細かく話す形にしていこうかなと思います。

なのでそちらと内容が重複する点もあると思いますがそこは予めご了承願いたいと思います。

なおその作品へのリンクは概要欄に貼って

おきますので、気になる方は是非そちらから

ご覧下さい。



それでは本題に入りましょう。閑話休題

まずは一つ目のトピック、

『フラッシュを使った写真撮影』。

これはこの文章を書いていた丁度数日前くらいのこと、

その日の夕方にフォローしてる方のリツイートであるツイートが流れてきました。


その内容を軽く説明すると、

そのツイートをした方がある日、

上野動物園で動物を見て回っていたんですね。

上野動物園ってどこ?って方はそう居ないと

思いますけど、一応そういった方の為に説明しますが、まぁパンダで有名な動物園です(雑)。

そんな上野動物園のパンダを展示してある場所へ向かうと、

子連れの女性がフラッシュを使って撮影していたのを見かけたらしいんですよ。

で、その方は撮影している女性の所へ向かって『フラッシュ撮影は禁止されてるので止めた方が宜しいですよ』

と女性に注意したらしいんですね。


そしたらその母親から返ってきた返答が


「あなたはなんの権限があってそんな事を

私に言うの?」


という物でした。



そして二つ目のトピック

『飼育展示されている動物への不用意な

接触』。


これもフォローしてる方よリツイートで

流れてきた内容なんですけど、

そのツイートした方は水族館か動物園かで

フンボルトペンギン(ケープペンギン?)の

飼育員をやっている方らしくて、内容としては

『柵越しに動物に触わろうとする客があまりにも多く、そういった行動は動物達のストレスになるからやめてください』

といった物でした。


で、そのツイートのリプライを見た所、

まぁまぁ似たような光景を見ただとか、

あとは別の場所で飼育員やっている方からは

似たような経験をしたという声が多数見受けられました。

この事についての僕なりの率直な感想を

この場を借りてそういうことしてる奴ら全員に言わせて下さい。


皆さん頭可笑しいんですか?


カメラのフラッシュって光の強さが結構強くて、

学校とかで集合写真撮った事ある方は

ご存知かと思いますけど物によっては

蛍光灯とかの人工的な光に目が慣れてる僕ら

人間でさえ一瞬目が眩むレベルなんですよ。

それに動物って結構繊細な子が多くって、

元々住んでた環境とほんのちょっと違うだけで

ストレス抱えたりするので、動物園とかって

屋内だと気温や湿度、あとは光の強さ等を、

その飼育展示してある動物の生息している

地域になるべく近い状態で飼育展示してるんですね。

例を上げるなら豊橋にあるのんほいパークの

夜行性動物園とか、

水族館でペンギンが飼育展示されてる場所とかがそうですね。

つまりいくら人工物の中にいるとはいえ、

動物は人工的な光に殆ど目が慣れてません。

暗い場所に生息する動物に合わせて作られてる所とかなら尚更です。


それとこれは知人から聞いて知った情報なんですけど、

動物がカメラのフラッシュの光を見るのって

僕ら人間で言うなら太陽光を直視するのと

ほぼ同レベルらしいです。

如何に光が強いかが良く分かりますよね。

そんな人間でさえ目がくらむような強さの光をいきなり当てられたらどうなると思います?

失明するか最悪ショック死することさえありえるわけです。

まぁ軽く済んでも動物によってはトラウマ抱えるレベルですね。

だからフラッシュ撮影は禁止にしてるのに

『なんの権限があって言ってるんだ』って、

権限云々以前に一般常識でしょそんなもん。


あと、柵越しに触ろうとする人、

動物園や水族館の動物ってふれあい体験とか、

そういう例外を除いて基本的に触るのを禁止

されているのはご存じかと思います。

これも動物への配慮あってのことで

(南知多ビーチランドでフンボルトペンギンに一回五百円でふれあい体験が出来るんですけどその時でも担当のスタッフさんが

「頭や羽根はびっくりしちゃうから触らないでね~。優しく触ってあげてね~」って注意してました。)

ふれあい体験を実施している所にいる動物は、 そういう風に指導を受けた方が人に慣れるように躾をしてたり、それに適した動物なんでそれなりにある程度は人に慣れているんですけど、

そうじゃない所の動物にとっては飼育員や

関係スタッフ以外は赤の他人ってなんですよ。

で、そんな赤の他人に突然体触られたらびっくりするのは当然なんです。

僕たち人間で例えれば道歩いてたらいきなり

どこの誰ともわからん人に身体さわられるようなもんですよ。

しかもリプライ見たらそれで噛みつかれて

怪我してスタッフに

「怪我したぞどうしてくれるんだ!」とか

言ってる人もいるらしいんですけど、

僕から言わせてもらうとそんなん自業自得なんですよね。


その動物は突然触られて吃驚して反射的に

防衛本能で攻撃しちゃったってだけで、

あなたが手を出さなければ何も起こらなかったんですよ。

そんなの道で突然見ず知らずの人の身体触って反撃されたからって「傷害罪だ」って言ってるようなものですよ?

今回だとフンボルト(ケープ)ペンギンだったんですけどフンボルトペンギンにケープペンギン、あとマゼランペンギンと言ったマゼランペンギン属のペンギンって、ペンギンの中でも

結構好奇心旺盛な種類で、目の前に現れた興味を引かれた物にとりあえず噛みつくんですね。

実際僕もスタッフさんが掃除中に掃除に使ってるホースやデッキブラシに噛みついている光景を見たことがありますし。

※その光景を見たのはジェンツーペンギンの時でした。

で、ペンギンの嘴って結構鋭利で、噛む力も

そこそこ強いから手を差し出して指とか噛まれたら余裕で怪我するんですよ。

だからそれを未然に防ぐために手を出さないようにって注意書を貼ってるんですね。

なのにそれを無視しといて怪我したからって

スタッフさんにクレームはお門違いも甚だしいですよ。

そのスタッフさんが気の毒でしょうがありません。

あと、それを子供がやってるのを見て、

注意しないどころか一緒になって触ろうとする、親も親です。

飼育員にとって担当してる動物って、

言わば我が子も同然なんですよ。

自分の子供がいきなり赤の他人に触られて、

不快になったのを知ったらどう思います?

何で何の断りもなくいきなり触れたってなりませんか?

それと一緒です。


どっちの件もそうなんですけど、

こういう事する人やそれを注意しようとしない、寧ろ笑い事で流すような人。

ほんと動物園や水族館の動物をなんだと思ってるんですかね。



はい、と言うわけで〆に入ります。

僕から言いたいことはひとつです。

動物園や水族館にいる動物達は物言わぬ道具や機械なんかじゃありません。

私たちや野生で生きる動物と同じ、ひとつの

命を持つ者です。それを忘れないでください。

彼ら彼女らを無下に扱う事は、密猟者や動物を金儲けの道具か何かと考える奴らとなんら変わりません。

それでは。

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