ラーメン

風薙流音♪

第1話

ラーメンに誘うと、

「え、この時間に? 乙女を、ラーメンに誘ったの? 本気で?」

出掛ける準備をしながらそんな答えが返ってくる。ラーメン、好きだもんね、俺ら。


昼間のデートの時とは違う服装で彼女が現れる。汚れても気にしない黒系の服装、帰り道に散歩する前提のスニーカー。かわいい。

「あのお店、22時までだったけど、こないだから21時までだからね」


二人で道を急ぐ。

十人ほどの列が途切れない地元の名店。

それぞれお気に入りのメニューを頼む。並んでベンチに座る。

とりとめの無い言葉を交わし、

「あ、明日休みだ。ギリギリセーフだね。ラッキー♪」

土曜日を満喫した。

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