第6話 手詰まりです
「駆け抜けろ炎の牙……ファイアーカッター!」
ウルフの群れの一角、炎の刃が疾り、蹴散らす。
向かってきた個体に、
「我が手に来い白銀の剣、アイスソード!」
新しく取得した水魔法、その剣状の魔法を発動、ウルフを切り裂く。
氷魔法と、剣のスキルレベルを同時に上げる……!
維持に魔力を使い続けるので、ずっと上げられるのだ。
火魔法でも剣は作れるが、延焼もしないし、物理的攻撃もできるので、水魔法の方が都合が良い。
<称号『街は?』を獲得しました[1]>
水属性魔法が50超えるまで待って頂けますか?
<称号『しょうがないにゃあ』を獲得しました[1]>
許可も出たし、頑張ろう。
--
さて。
洞窟に来てみたものの。
いきなり罠が作動。
落とし穴に落ち。
どうしたものか。
やはり、街でPTを募って、臨むべきだったか……
<称号『墜ちた勇者』を獲得しました[1]>
字、字が。
手に掲げた火属性魔法の火であたりを照ら……
四方を壁に囲まれた部屋。
これ、出られるのか?
……
ほら、こう、何かヒントを。
<称号『手詰まりです』を獲得しました[1]>
壁にそって、調べながら歩く……風の音……
がこん
壁の一部がへこみ、横の壁が上がり……出入口が現れる。
よっしゃ、来たあ。
……
す
ずしゃあ
スケルトンによるメイスの一撃。
何とか躱す。
気配が察知しにくい……
これが、
「不浄なる者に安らぎを、クロスファイア!」
意味も無く十字にした炎が、スケルトンを焼き尽くす。
ちら
ほら、初めてアンデッドを倒しましたよ?
称号、有るんじゃない?
<称号『不死討伐系の称号はあまり無いんです』を獲得しました[1]>
あまりって事は、少しは有るんでしょ。
と言うか、そもそも、その場で称号作ってるよね?
一覧から選んでる訳じゃ無いよね?
<称号『しょうがないにゃあ』を獲得しました[1]>
同じ称号、前も貰ったような。
同じのでもスキルポイント貰えるのか。
<称号『前のは仕方無いにゃあです』を獲得しました[1]>
あれ……そうだったか……
履歴遡れないから分からないんだよな。
<称号『この勇者大丈夫かにゃあ』を獲得しました[1]>
猫かよ。
ともかく、不死初討伐の称号をくれ。
<称号『天命の聖騎士』を獲得しました[聖剣][聖鎧]>
ん?
ステータス。
#########################
名前:
レベル:14
STR:F
VIT:F
DEX:F
AGI:F
MAG:F
MEN:F
AS:
[ 火属性魔法 Lv.49 ]
[ 鑑定 Lv.31 ]
[ 空間収納 Lv.20 ]
[ 水属性魔法 Lv.21 ]
[[ MAP Lv.1 ]]
PS:
[ 剣修練 Lv.40 ]
[ MP回復強化 Lv.28 ]
[ 最大MP強化 Lv.21 ]
[ 感知 Lv.21 ]
装備:
なし
SP:9 [聖剣][聖鎧]
称号:
いっぱい
#########################
取得。
聖剣、聖鎧、共にパッシブスキル。
アンデッドへのダメージ増加、アンデッドからのダメージ減少。
それは良いのだが。
1枠使う……だと……
MAPは特別枠に入ったのだが。
スロット追加は次は100ポイント……くそ……
<称号『スロットなら、カジノに行けばたくさん有りますよ』を獲得しました[1]>
そのスロットじゃねえ。
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