第17話【大富豪・その7】
「さて、 ではルールを決めようか、 参加するのは俺とアンタか?」
「大富豪が二人だけでは味気ない、 丁度ここに四人居るから四人でやろう」
「それは幾ら何でもアンフェアだろう?」
顔をしかめるカイキュー。
「実質3VS1じゃないか、 そんな試合は俺は認めない」
「安心しろ、 そろそろ来る頃が」
家のドアをノックする音がする。
「お客さん?」
「呼んでおきました、 どうぞ」
ガチャリと外から白い髭を蓄えた男が入って来た。
「誰だアンタ」
「私は心霊対決において審判を担当するシンパ、 と言います」
「心霊対決?」
「幽霊とこうして対決する時に審判を務める人です」
「ふむ、 そいつがアンタ等の仲間じゃない証拠は?」
「フェアーに審判をするのが私の流儀です、 ハシモトさん、 例の物を持って来ました」
そう言って黒装束と黒頭巾と黒手袋を出すシンパ。
「・・・なるほど、 これを付けてプレイする、 と言う事か?」
「加えて意思表示には紙とペンでの筆記を採用します、 これで声での識別は不可能です」
「用意周到だな」
「対戦の為におぜん立てと言う奴だよ」
「ルールは如何する?」
「ルールは此方に用意しました」
そう言って一枚の紙をカイキューに手渡すシンパ。
革命
革命返し
階段
階段革命
宗教革命
ナナサン革命
ジョーカー革命
飛び連番革命
オーメン
死の宣告
DEATH
終焉のカウントダウン
クーデター
砂嵐
4止め
5飛び
赤い5
6戻し
7渡し
8切り
9リバース
10捨て
Jバック
Qボンバー
次期エース
スペ3返し
縛り
都落ち
禁止上がり(8,2,ジョーカー)
独占禁止法
大富豪の余裕
ロストナンバー
「待った、 死の宣告と終焉のカウントダウンは無しだろ
これを認めると只管俺を探すだけのゲームになる」
冷静に指摘するカイキュー。
「ならばこの二つは無しですかね」
「ちょ、 ちょっと待って、 色々と見慣れないルールが多いから解説をお願いします」
「そうだな、 俺もロストナンバーと言うのは初見だから解説して欲しい」
「じゃあシンパさん、 ちょっと説明をお願いしますね」
「分かった、 書き出そう、 但し
革命、 8切り、 Jバック、 スペ3返し、 縛り、 都落ち
禁止上がり、 階段、 階段革命、 革命返しはメジャーだしそれらは省くぞ
知りたかったら自分で調べて貰おうか」
――――――――――――――――――――――
【登場人物紹介】
シンパ
幽霊が見える審判
幽霊との対決においてジャッジを行う
元々は幽霊を剣でぶった切ると言う荒っぽい除霊方法をしていた除霊屋だが
最近は寄る年波に勝てず隠居している
孫に対しては優しいお爺ちゃん
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