異世界転移したチート無しの主人公が、神と人の仲間達と共に成り上がる
@GIYANA
第1話 舞い降りた適当神
ウィズ王国王立修道院。
王国の文官武官の要人たちの全ての母校であるエリート養成機関。
ここは修道院の大講堂、純白の制服に身を包んだ文官、漆黒の制服に身を包んだ武官、それぞれの幹部候補生達は木製の椅子に座り壇上に立つウィズ教のトップ、モーガルマン教皇の訓示を聞いている。
「君たちは1年間、この王立修道院で厳しい規則、訓練を通して、王国の将来のために己の能力を向上させ、今日卒業を迎えました。ここはウィズ王国の文官と武官の将校たちの全ての故郷です。卒業してからも困難が立ちふさがることもあるでしょう。その時はここにきて、最初の気持ちを思い出してください」
抑揚をあまりつけない語り口だが、穏やかな声は染み込むようだ。流石歴代教皇の中でも屈指の名教皇だと言われるだけある。
「以上をもって私の激励といたします」
教皇が訓示を終えると傍に控えていた修道院院長のロード大司教が一歩前に出る。
「武官将校候補生課程及び文官将校候補生課程第202期、全員気をつけ!」
院長の号令と共に勢いよく立ち上がる。
「これにて卒業式を終了する、各自それぞれの赴任地に向けて出立するように、解散!」
院長のかけ声により全員が「応!」と応じて、解散となった。
感動の卒業式、なんて名のとおり泣いている人物もいれば、不安そうな顔、期待に胸を膨らませた顔、それぞれに別れを惜しんだりしている。
その後、院長のロード大司教が言ったとおり、それぞれの配置場所に向かう。そこで将来は文官及び武官将校としてそれぞれの中核を担っていくという流れなのだが……。
(これにて俺の1年間の異世界生活は終わりを告げたのだった)
と自分でモノローグなんてつけてみる。
がんじがらめの規則だらけの生活、文官課程という厳しい詰め込み教育、閉鎖空間ならではのエリート意識満載の人間関係に辟易しながらも、異世界生活なんてまさか本当に体験できるとは思わなかったし、修道院生活の1年間は、色々勉強になったし、楽しかったと言っていいだろう。
そうだ、もう1年になるのか……。
あの適当神に出会ったのは……。
●
事の始まりは1年前の夏コミだった。
俺は初めて参加する日本最大の同人誌即売会に胸を躍らせていた。始発から最寄り駅についた瞬間にすでにものすごい人の量があり、やっとのことで入場を果たした。
人の量は多いものの活気に満ちた雰囲気は、暑さも感じなくぐらいだった。
(うおー! すげー!)
と思ったのはコスプレスペースに入った時だった。
ネットで写真とか見ると、美男美女が多いってイメージがあるけど、実際に本当に綺麗な女の人もいるし、イケメン男子も多くて凄い驚いた。
写真撮る人の行列もあるしとにかく活気に満ちている。
凄いなぁと、そんなお上りさん丸出しの状況であたりを見渡している時だった。
「我が名はルルト、ルルト神話に伝わりし最強神なり」
そんな俺の前に中二病セリフ満開でヤツは現れたのだった。
初対面の印象は不思議な印象だった、中性的というか、男なら美少年、女なら美少女ってところだ。
格好も絶妙に体のラインを隠す感じ、年も十代半ばぐらいか、ふむふむ、自分ってものをよくわかっている格好ができるって凄いと思い、同時に自分の機能性重視の格好が恥ずかしく思えてくる。
かなりの美形だと思うが、不思議と周りは注目している気配はない、ルルトと名乗った子は俺に向かって手を差し伸べた。
「君は神に選ばれた、君の助けが必要だ、もしボクの求めに応じてくれるのなら、この手を取って欲しい」
(へぇ~、こんな感じで絡んだりもするんだ、ルルトってキャラが主役のゲームかな、アニメかな、漫画かな)
ここは空気的に手を取るべきだろう、とはいえ相手は美少年か美少女かは分からないけど、美形には間違いない、ちょっと緊張しているのは情けないが、ズボンでゴシゴシ手を磨いて、ルルトの手を取った。
ルルトは俺が手に取った後、笑顔でこういった。
「ありがとう神楽坂イザナミ、求めに応じてくれたお礼に、君には異世界のウィズ王国でのエリートの地位を保証しよう」
え、どうして俺の名前をと考えたところ、まぶしい光に包まれて……。
気が付いたら見晴らしのいい小高い丘にいた。
「……………………へぇ?」
自分でも間の抜けた声、辺りを見渡すと遠くには、中央に大きな城のある壁に囲まれた広い街が見える。
視線を元に戻すと目の前にいるルルトだけは変わっていない。
「………………………え?」
呆けた俺にルルトは鼻歌を歌いながら上機嫌で俺の手を放すと、そのまま丘の窪みから大きな革袋を持ってくると、テキパキと革袋の中から資料を取り出す。
「いや~、ありがとね、断られたらどうしようかと思っていたよ、まずはこの資料に目を通してほしいんだ」
ルルトから受け取った資料にはこう書かれてあった。
――――ウィズ王立修道院・文官将校候補生課程第202期入校について
「ウィズ王国はこの世界での一番の大国でね、学力と武力を両方重んじる政策を取っていて、その両方で階級制度を採り入れ将来の王国の幹部候補生たちを若いうちから教育する機関として設けられたのがこの王立修道院なんだ」
ルルトはページをめくりながら説明を続ける。
「王立修道院には王国の貴族と準貴族たちが入る貴族枠、外国の優れた力を取り入れる外国人枠、種族ごとの優れた力をとりいれる亜人種枠、身分を問わず自国の優れた力を取りれる一般枠、君は外国人枠で入学することになる」
「…………」
「王立修道院は王国最高学府だ。試験は最難関、地方の高等学院のトップの学生でも普通に落ちるほどのレベルだったけど、まあそこは神の力を使ってなんとかしたよ」
「…………」
「この世界のことは修道院生活を通じていろいろ学ぶといい、規則は厳しいがいろいろためになると思うよ」
「…………」
「ああ、そうだ、一番大事なことを伝えるのを忘れていた、君はルルト教の信徒だからね、君の住んでいた日本は無神論者と回答しても普通に受け止められるみたいだけど、この世界では間違っても言わないようにしてくれよ」
「…………」
「着校日は今日だ、世話しないで申し訳ないが準備に手間取ってしまってね。地理は不慣れだろうけど地図が入っているからなんとかしてくれ、最初の一か月は缶詰だけど、その後は外出許可も下りるから、異世界生活を楽しんでくれ、えっと、駆け足だけどこんなものかな、何か質問ある?」
「…………」
「無いようだね、さあ行こうか」
「無いようだねじゃねえよ! 何が何だかわからないの! どういうことなの!? ここはどこなの!? ウィズ王国ってなんなの!? 王立修道院って何なの!? 文官将校とか何なの!? 俺は誰なの!?」
「落ち着きたまえよ、大の男がみっともない」
「男は関係ないだろ! 俺の今の状況をちゃんと説明してくれよ!」
「してくれよって、だから君は僕の力で異世界に来た、君は王国最高学府である王立修道院に入学が決まっている。王立修道院はこの国では最高のネームバリューを持つエリート中のエリートたちが集まるところ、凄いよね、異世界に来て即座に選ばれたエリートだって、今どきここまでのチート設定もそうはないよね?」
「知らんがな! なんで連れてきたんだよ!」
「だから最初に言ったじゃないか、助けが必要だって、求めに応じてくれるのなら手を取ってほしいって、応じてくれるから手を取ってくれたんだろう?」
「あの流れで本当に異世界に飛ばされるなんて誰が思うんだよ!!」
「……日本に帰りたいの?」
「当たり前だ! 早く俺を日本へ返せ!」
「…………」
「お、おい、まさか」
「いや、出来ることはできるよ、だけど異世界から自分以外の生命体を召喚し固着させるというのは、神様と言えど凄まじい力を使うんだ。それこそ当分他のことが出来なくなるほどに、だから回復しないと駄目なんだよね」
「その回復にどれぐらいかかるんだよ」
「1年ちょっと」
「1年ちょっと!? ここで俺が断ればどうなるんだ!?」
「どうもしないよ、帰りたいのならちゃんと日本に帰すよ、ただ力は使い果たしたから僕はサポートは何もできない、だから救貧院通いのホームレス生活をすることになるね」
「…………」
つまり、今の状況はホームレス生活をするか王立修道院に入って幹部候補生としての教育を受けるかどっちかになるわけか。
となると選択肢は一つしかないんだけど。
「いや~凄いよね、占いの神によれば順応性は極めて高いという結果だったけど、もうすでに現状を受け入れ始めている、意外と度胸があるというのも本当だ」
「うん、確かに凄いよね元凶の癖に他人事って」
「はっはっは、そういうことになるね、というわけでよろしく頼むよ、ボクはこれからある神に呼び出されているから失礼するよ、じゃあ初外出の時にまた会おう!」
と言って一瞬にして姿を消した。
あの適当神の言動を要約すると、エリート中のエリートとか言いながら、勝手に連れてきた挙句に設定だけ押し付けて後は自分で何とかしろってことだ。
「…………」
小高い丘に吹く風が心地よいなぁ。
「…………」
こうして俺の異世界生活が始まったのであった。
●
結局、そのままなし崩し的に王立修道院に入学して1年間過ごした。
まあでも、俺たちヲタクからすれば異世界生活なんて実際に体験できるとは思わなかったし、期間限定とはいえ色々勉強になった。
とはいえさっきも述べたとおり、自由は無い、金は給料という形で支給されるものの、よくわからん行事に使うことも多く、さっきも言ったとおり文官課程はひたすらの詰め込み教育、せめてもの慰めは休みの日に外出は許可されての観光するぐらいだった。
ちなみにここの言葉なんて分からない、ただ外国人枠と亜人種枠には、特別言語教育が施されているのでそれは凄い助かったし、まあでも人間必死にやれば1年で会話は話せるようになるものだ。
学ぶ内容は正直変わらない。これも面白いと思ったし、特に数学が一緒だったのは驚いた。俺はそれこそ「五十音」からスタートした。
とはいえ、周りは俺を不審に思うことはなかった、俺の服装については「田舎者」でおわり、喋れないことについては「外国人」ということで理解され、出来が悪いのはまんま俺の力で評価された。
でも全然知らない異世界の事は面白かったし、全寮制と言えど個室だからすぐに慣れた。だが結局1年たってもなれなかったのは……。
「よう、イザナミ」
うげ、後ろから会いたくない奴の声が聞こえる、なるだけ会わないようにしていたんだが、向こうからしっかり見つけてきた。
後ろを振り向くと同じ純白の制服に身を包んでいる男が立っていた。彼は俺の同期、名前はモスト、文官課程のクラスヘッド、つまり首席様だ。
王国貴族のよくわからん凄い家の次期当主で王立修道院には貴族枠で入学した奴だ。
しかし身分に甘えることなく頭もよく運動もできて努力家で政治的手腕もあり容姿だって2枚目半といったところ、と言えば一見完璧なんだけど。
「お前、最下位だってな? 孤独を気取っているかどうかは知らないが、だからお前は駄目なんだよ」
いつもの取り巻き4人を含めて俺のことを見ながらニヤニヤ笑っている。
(ベッタベタだなあ……)
こういうキャラはドラマや漫画の中でしか存在しないと思っていた。
ウィズ王国では貴族の力は王国運営の全ての分野でとても大きい影響力を持っており、ひとたび貴族に気に入られれば、計り知れないほどの恩恵を得ることができる。
とはいえ一庶民が、実生活を通じて貴族と繋がりなんて持てる機会なんてほぼ無いと言っていい。だが王立修道院は一般人が貴族との繋がりを持てる唯一の機関であり、それが目的と言っても過言ではない。
だから貴族枠以外の生徒たちは貴族たちにいかに取り入るか必死だったし、貴族枠で入ってきた生徒たち他の枠の修道院生達を使えるか使えない手下としか見ていなかったのだ。
そういった人間関係だけは慣れなかったなぁ。
ただモストみたいな奴はその漫画やアニメとかなら嫌味な無能キャラや引き立て役で終わるが、こいつはそうじゃない、実際に接してみて認識は変化した。
「お前は本当に凄いのに色々惜しい奴だったよなぁ」
「なに?」
「いや、貴族枠での首席卒業って実は快挙なんだよな。お前はさ、気に食わないやつが許せるようになればもっと凄い奴になるぞ」
「っ! お前!」
掴みかかろうとしたモストだったが、周りの取り巻きに止められる。ギリギリと歯ぎしりをしながら俺を睨むモスト。
こいつとは入学して、同じ教場だったがこんな感じでずっと馬が合わなかったのだ。
取り巻きになだめられてようやく落ち着きを取り戻したモストは、再びニヤニヤ笑うと俺に話しかけてくる。
「思い出したぞ、お前の赴任先であるウルティミスって辺境都市なんだってな、名誉ある王立修道院で卒業生の辺境地赴任は「快挙」だそうじゃないか」
「…………」
「ま、自業自得だ、お前はそれに気付いていないようだが、いい加減にしておけよ」
とそのまま睨みつけながら立ち去っていくモスト。
というか俺の赴任先なんてよく覚えてたな、流石貴族様、でもこれから恩賜組として出世コース歩むんだから俺なんか気にしなければいいのにと思う。
王立修道院は、修道院時代の成績が今後の出世に大きく影響する、いわゆるハンモックナンバーという制度が存在する。
無論首席が無条件でトップの地位に就くということはないが、王国の文官と武官のそれぞれの分野の頂点は修道院の上位成績者、正確には上位10位の恩賜組と呼ばれる修道院生が大半を占める。
恩賜組は、恩賜勲章をつけて、自らの立場を周りに誇示し、出世街道をひた走る。ちなみにモストの赴任先は首席の定番ポスト、王国府の事務官に決まったそうな。
しかもしっかりといつもの取り巻き4人も自分の貴族のコネを使って自分と同じ王国府の事務官に着任させている。
つまり取り巻きを手下として扱いながらも自分に貢献すればちゃんと恩恵を与えるのだ。
嫌なやつだし関わり合いになりたい奴ではないが、こういったことは自分が高い位置にいなければ実現できない、首席は伊達じゃないと思ったものだ。
だけど今のやり取りのとおり、器と気が小さいんだよなぁ。
ちなみに会話の中で出てきた俺の赴任先は、アイツの言ったとおりウルティミスと呼ばれる辺境都市だ。
この赴任については、修道院院長であり、ガッチガチの保守派であり敬虔なウィズ教徒なるロード大司教の仕業だ。
ウィズ神を絶対神であり唯一神と信奉するロード大司教にとって、神学の授業中に神が複数人いると言った俺の言葉がどうしても許せないらしく、ことあるごとに目の敵にされた。
『お前は最下位という成績だったからな、私の力ではルルト教を信仰するたった一つの辺境地であるウルティミスが精一杯だったよ』
としっかりと嫌味付きで辞令交付を受けたものだ。赴任先の人事権は院長の権限でありこんな感じでしっかりと仕返しされたのだ。
だがまあ、この赴任地については、ルルト教の名のとおり、あの適当神が「加護」を使ったっぽいけど。
(さてと、俺はこのまま赴任先へ行けばいいんだよな)
ルルトとは卒業式の前に会った時に、準備があるから卒業後の赴任まで済ませてくれと言われていて、その後に俺は日本に帰ることになるのだけど。
「…………」
改めて修道院を見てみる。
煉瓦造りの歴史と伝統を感じさせる趣のある建物は、元はウィズ王国設立時の王宮兼中央政府の中枢としての役割を果たしたのだそうだ。
その中で一番の特徴は、敷地は広大であるが塀が設けられていない点だ。これは規律の厳しさに耐え切れず逃げだす生徒は元より必要としない矜持によるものだそうだ。
そこから見える王都の景色、限られた自由時間で色々散歩して、食堂のおばちゃんと仲良くなって、色々おまけしてくれたなぁ。
そして俺の修道院同期、文官100名と武官200名、1年でお別れになるから、親しい同期は作らないようにしていたし、元よりモストから嫌われていたから余りのその必要も無かったけど、ここで全員とお別れと思うと、あのモストの嫌味ですら聞けないと思うと少し寂しく思うのだから不思議だ。
(嫌なこともあったけど楽しかったなぁ)
まあもう二度と会うこともあるまいと中庭に出ると、同期達が次々と赴任先の先輩たちに恭しく出迎えられ赴任先へ旅立っていく姿が見える。
卒業式の赴任先の伝統行事として王立修道院の卒業生は最高のもてなしを受けるというものがある。それは期待の裏返しでありそれにこたえる胆力を身につけるためなのだそうだ。
さて、俺はこれからどんな「もてなし」を受けるのかと、ウルティミスの人はどこいるのだろうと思って探すが見当たらない、きょろきょろとあたりを見渡していたら1人の男性教官が声をかけてきた。
「あー、神楽坂、赴任について連絡事項がある、俺と一緒に来い」
どこか歯切れの悪い教官の言葉についていき、そんな教官から案内された場所は……。
誰もいない、ただの革袋1袋がそこに置いてあった場所だった。
「…………」
教官を見ても何も言わない、どうやらこの革袋は俺が使うものらしい、中を探ってみても、保存食が入っているだけの本当にただの革袋だ。
「なんですかこれ?」
「……ウルティミスからだ」
「ウルティミスからだって、誰か迎えとか……」
「来てない、食料と寝袋を兼ねた革袋だけだ」
「…………」
えーーー。
「か、神楽坂、気を落とすなよ、えっと、ウルティミスまでは大体歩いて3日かかる、とにかく夜に歩くことと野宿だけはするなよ、山賊団が根城にしている場合があるからな。お前の長所は良い悪いは置いといて物事を臆せずはっきり言うところだからな、そこを活かせばいいんだぞ、それと食料が少ないから俺の方で多く入れておいた」
「…………」
「おっと、路銀と服が必要だよな、えっと、俺たち教官がお金を出しあったんだ、これで不自由ない筈だぞ、他の候補生には渡していないから内緒だぞ」
と強引に路銀とラフな服を俺に渡すと、教官はお手本のような綺麗な敬礼を見せて。
「さらばだ神楽坂! 中間報告会や最終報告会でのお前の活躍を楽しみにしているぞ!」
と俺を送り出してくれた。
王立修道院の卒業は、最高のもてなしを以下略。
こうしてみんなが制服姿で意気揚々ともてなしを受けて新天地に旅立つ中、俺はラフな服装に着替えて新天地へ旅立ったのであった。
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