エンドロールは微笑みに隠して、無垢で危うい甘い声だった。一瞬のやさしさだとわかっていても、愛おしく哀れでならない。希望も絶望も、窓辺に立ったら綺麗だろうね。瞳の奥底に眠る、曖昧さを孕んだ嘘。見下ろす彼女は命の価値を正しく理解できない。無痛のあどけなさ。こんなにキスしたいの、はじめてだ。

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