黄昏の夢
磐船カラス
♯1
1(7)-0 / 6-n Into the dark
闇が広がっていた。
何も見えず、感じることも出来なかった。
もしかしたらそんなことすら出来なかったのかもしれない。
体が、精神が、この闇の中に融けてしまったようだった。
魂だけが肉体から分離してふわふわと闇の中を漂っている。
きっとこのままこの魂も闇に融けてしまうのだろう。
不思議とそのことに安堵しているのが分かった。
むしろ闇から分離している状態にこそ恐怖していた。
闇に融けるのはその恐怖からの解放だった。
なぜこんな思いを抱いているのか。
そう考える前に魂は闇と一つになりきっていた。
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