第28話

 トースターにパンを二枚放り込み、フライパンをIHの上に乗せて2個卵を投下。


その間にポットの中に水を入れてお湯を沸かす。ティ○ァール最高。

冷凍庫からベーコンを6枚出して、キッチンに並べ卵を目玉焼きにする。


皿を食器棚から取り出して先に卵をそれぞれ二枚のさらに乗せて、胡椒。


 ベーコンが焼き上がる頃にはお湯も湧いているのでティ○ァールを止めて、トースターからパンを取り出す。


お皿に全部盛り付けて、あらかた用意できたのを確認してから愛奈を起こしに自分の部屋へと向かった。




「愛奈ぁ〜起きろ〜」

「んぅ……すぅ……すぅ……」


俺の声に反応してほんの少しだけ、目元をピクッとさせてから再び眠る愛奈。


しかし。

愛奈は演技がうまい。それを俺は知っている。



俺はわざと添い寝をするように愛奈の隣に潜り込んで、声をひそめるように言う。


「おきろ〜、……朝だぞぉ〜……起きないとイタズラするぞぉ……」



むずがる愛奈。

思わずにやけながら、耳に息を吹きかける。



「すぅ……ぅっ」


愛奈の息が乱れる。

起きてるのに必死にそれを隠して、寝たふりしているのだ。

可愛いというか、いじらしいというか。


いじめたくなるのである。これが加虐心と言うやつだろうか。


しばらく、というか2分程焦らすように口に愛奈の耳を咥えたり、舐めたりして反応を遊ぶ。


すると。


「ぅぅう〜……もうっ!遊ばないでよっ!」

「ほら起きてた。ご飯できてるよ、降りてきなよ〜」

「……ばか…っ」


寝起きの愛奈は反応が素直だからいじりたくなるのだ。ここまで可愛かったら誰でもすることだと思う。


そう思いながら、俺は部屋をあとにした。

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