第2話 2月12日

朝を迎える前にネットで調べて口コミが良い病院を探し出し朝一で連れて行きました。


診察台に猫を載せ、これまでの経緯を説明している時に昨日まで毛が生えていた左頬の毛がごっそり抜けて皮膚がむき出しになっているのに気付き、この子顔を思いきりぶつけたか顔から落ちたのかもしれない、その衝撃で脳に障害が出ているのではと伝えましたが、若い女医さんはご飯が食べられる、コントロール出来ないとは言え手足を動かせるので脳の障害や骨折は考えにくい、むしろ以前からの皮膚病で後ろ脚の炎症が酷くそのせいで上手く立ち上がれないのかもしれない、炎症を抑える点滴をして薬を出すので暫く様子を見ましょうとの見解。


私自身が安楽死を提案されたらどうしようと身構えていたため、先生の楽観的な診断に渡りに船とばかりに飛びついてしまったのが大間違いだったと後になって感じてます。


家に着くとお水をがぶ飲みしチュールのパウチが歯で穴だらけになるほどがっついて

食べてくれたので一安心して私の寝室に寝床を作って見守る事にしました。


夜7時頃 ウェットタイプのご飯に処方してもらった安定剤を混ぜ食べさせましたが、1/3程で食べるのを止めてしまいました。

そこから少し寝てくれましたがまた12時を回る頃から夜鳴きが始まります。



うちの猫は14歳まで特に病気もケガもなく健やかに過ごしてくれていたのですが、15歳の時、耳血腫という病気になってしまいました。

耳の軟骨が折れて出血し、耳たぶが内出血でパンパンに膨れてしまう症状です。


この時もネットで探して口コミの良い病院へ連れて行き、麻酔を使って血を抜く手術をしてもらい、そもそもの原因である耳の中の真菌(水虫)治療が始まりました。


処方してもらった塗り薬を耳の内部に綿棒で塗るのですが、まず抵抗されます。

私が覆いかぶさって押さえつけようとしても前脚、後ろ脚のW攻撃で中々耳の穴奥までたどり着けません。


その時になって一人で猫の面倒を見るには限界がある事に気付いたのです。

病院でも助手か飼い主が猫を抑えた上で先生が治療するのに一人で抑えながらの処置が難しいのは当たり前。なのに猫を飼う時に想定出来ていませんでした。


結局散々抵抗され、耳の穴の奥まで塗れる確率が低いものの暫くはその治療を行っていました。


しかし一向に改善する事なく通院も費用がかさんで私自身が疲れてしまい、その治療を諦めてしまいました。






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