シスコン姉君、進軍す
蕾々虎々
七難八苦の記念日
ご機嫌用、私です -リディ-
ご
私って誰だって?失礼致しました。
私、リディーシア・ブラウリネージュと申します。
格式高い貴族名家、ブラウリネージュ家の
どこに出しても恥ずかしくない
自負?実際はどうだって?
余計なことに気が付く人ですね。
あくまで自負です。他評は付いてきてません。今はまだ。
とはいっても別に常識知らずなお
故あって、
それでも周りの
そんなことが
自分の
……それでも
自分が
少々
ああ、何で自己紹介をしているのか、ですって?
それは聴くも涙、語るも涙なお話で。
――15年前、代々貴族を
その女の子は……。
分かりました分かりました。
出来るだけ
――リディーシアと名付けられた赤ん坊は、笑顔のとても可愛い女の子でした。
リディーシアはとても可愛い女の子でしたが、一つだけ困った所がありました。
それは、とっても泣き虫さんだったということです。
両親に抱きかかえられても一向に泣き止まず、かといって侍女に任せてみてもその激しさは増すばかり。
どうしたらいいのか、
そんな彼女でしたが、あることをしたら
それどころか、そのプルプルな
それだけではありません。
リディーシアは
周囲の人達も
彼女は抱き返そうとしているのでした。自分がそうされて嬉しいことを、返そうとしているかのように。
そう、リディーシアが
その一方で、リーネリーシェにもある
産まれて初めて出会った、
この
リディーシアはその後もずーっと姉にばかり
そうすると姉が来てくれるのを何となく分かっていたのでしょう。むしろ以前より泣く回数が増えたほどです。
そんな彼女の為に毎度毎度呼び出されるリーネリーシェでしたが、そのことに
自分が妹の
その役割を与えてくれる。いや、それほどに自分を、自分だけを求めてくれる妹のことを、彼女は心から愛していました。
月日が経ち、自由に歩き回り多少なりとも言葉を
その代わりに、彼女はいつも姉と一緒に居たがりました。ご飯も、遊びも、お出かけも、お風呂も、お布団も。
そんな彼女の
ですが、ある時を
声を
リディーシアは悲しみました。何故かを考えますが答えは出ません。
それでも悲しんで悲しんで悲しんだ後、考えて考えて考えました。
姉はただただ甘え続ける自分に
今までずっと姉の愛情を
それを、仕方ないからと
姉に
それから彼女は変わりました。甘えることをやめたのです。
今まで姉と一緒、あるいはお願いしていた着替えも、ご飯も、お風呂も、お布団も、全て一人きりで頑張りました。
最初は
次に両親に相談し、
まだ早いと言われもしましたが、一向に諦めの見えない
勿論辛い時もありましたし、泣いた回数なんて数え切れません。
それでも、投げ出すことは一切しませんでした。
全ては、もう一度姉の笑顔を受け取る為……。
――そして時は流れ、そして今に至ると。
なげぇ!!!って?
本当でしたら一幕三時間の三部構成で
一人称の枠をはみ出した所まで
……それは、
さて、
何故かというとこれは……。
目の前に迫るのは何というか
本来なら早めに気付けば
話題が
つまりどういうことかというと、気付いた一秒後には目の前に迫っていて一体どうしろと。
とまぁそういうわけで、どうにもならない死を前にして人間の
語り口が違うのは、如何にもなご令嬢をアピールしてみたかったから。こちらが
でも、どうにもならないのであればせめて、今までの
叶わなかった夢だけど、その夢に至るまでの
それが、生死の
ただ、
もう一度だけ
頭を
今まで頑張ったね、流石私の妹だって。
ズゴオオオオオオォォォォォォォォォォォン!!!
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