第12話 復職してからの給与(参考程度)
復職してからの給与について、これも私の経験談であり、すべての会社がそうである訳ではないので参考程度まで。
大体の企業は、年功序列制度は撤廃され、能力成果主義になっているのではないだろうか。年度の初めに、「目標シート」のようなものを記載して提出し、年度末に実績を記載する。それに応じて査定が決まり、昇給や賞与の額が変わる、というものだ。
私の場合は、「目標シート」に対して、年度末までに実績として、定量的に目標に対して〇%達成、のように記載して提出しているが、いくら頑張って達成率が100%を超過しても査定が上がることは無い。
いわば私は事故物件であり、会社も査定は下げられる人からしか下げない。私の会社の場合は、8段階評価で、平均が3.0で±ゼロ。3.0以上はプラス査定で給与&賞与もプラス、逆に3.0未満はマイナス査定で給与&賞与もマイナスとなる。
私の場合は、ずっと査定は1.0。8段階評価の一番下の評価だ。これは全従業員の1%相当数らしい。プラス査定の人もいれば、マイナス査定の人もいる。絶対評価ではなく相対評価(正規分布)で配分しているので、マイナスの人がいなければ、プラスの人も存在しなくなってしまう。
会社としても、辞めてほしくない優秀な人材や、現場での職人、設計開発者などはモチベーション維持もしくはモチベーションアップのためにプラス査定をつける。その分、間接部門を中心に、実際に売り上げが立たない部署を中心にマイナス査定となる。
私の場合は間接業務に加えて休職を2回しているので、最低評価から何年たっても抜け出すことはできない。ちなみに、最低評価は、現在休職している人や、よほど素行が悪くて会社に迷惑をかけている人しか付与されない査定である。万が一にもプラス査定になることは無いと分かっているが、そこで人間腐ってしまっては余計にモチベーションが保てなくなるが、安くても給料がもらえる事に感謝して過ごさなければならないと思っている。お給金に応じた仕事をすれば良い、と考えを変えた。
休職期間や、休職になった原因、今の仕事内容などを鑑みて、自分としては仕方ないと思っているが、もし復職するとしても、休職した分のマイナス評価は取り戻すことはできないので、復職してすぐに元の給料を貰えるという期待は持たない方がよい。
正直、今でも私は間違った事はしていないと思っているが、結果的にうつ再発になったのは事実であるので、客観的に判断すると、やはり、やり方や考え方に間違いがあったと認めざるを得ない。減給されても、とにかく生活基盤であるお金を稼がない事には生きていけない。
徐々に、自身の体調と相談しながら、とりあえず外に出て働けばよいと思っている。注意したいのは、ここで無理して頑張ろうと思わない事。早く今までの分を取り戻したい、同年代に比べて自分だけ役職が無くて恥ずかしい、など、余計なことを考えてしまうと、私のようにまた調子が悪くなる。
会社もそこまで即戦力として期待していないと思って、焦らず、ゆっくり、じっくり、自分のできる事を自分が頑張っていると思える範囲でこなせば良い。人との比較は全くもって無意味である。
若いうちは焦るかも知れないが、よっぽど悪い事をしていなければ、何れチャンスは訪れる。お天道様は見ている。私の趣味仲間(クラシックカー愛好家)であり、私よりも20歳以上年上の大先輩も言ってくださった。
人生において、うつ病は辛く、人生を棒に振ったかのように思えるかもしれないが、その時にしかできない事もある。いつも忙しなくノーブレーキで走り続けていては、今度は物理的に壊れてしまう。
「錆・綻びも、味のうち」。彼から送ってもらった言葉だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます