第32話 ローザとデート その1
今日はローザちゃんとデートだ。前回での反省を活かし、行く時の服装を事前にローザちゃんに確認した。
何枚か候補をラインで送り選択してもらったのだ。
結果はアルティマ王国の国民的衣装になった。何故かそうなった。なんで?
アルティマ王国の国民的衣装は男性用は刺繍が沢山入った燕尾服風のスーツで、女性がゴスロリっぽいこれまた刺繍だらけの衣装だった。
つまり派手なゴスロリを着てデートすることになった。デート予定地、遊園地なんだけど・・・
「おまたせしたニョ~・・・待ったニョ?」
ローザちゃんもアルティマ王国の衣装を着ていた。つまりゴスロリ。
ゴスロリ少女二人で遊園地かぁ・・・ゼッタイ目立つ。
写真取られてSNSで上げられそうだなぁ。伊達メガネとかで顔隠すべきだった。
もしくはゴスロリに合わせたメイクをすればよかった。
「マッテナイヨ・・・」
「ンハハハッ!何でそんなロボットみたいな声出してるニョ!!面白いニョ!」
この格好で駅前待機は心に来るんだよ。凄い見てくるし!駅の利用客が!!
・・・でもローザちゃんが喜ぶから仕方なく着てきたんだからね!
「見てみてあの子達!カワイー!!姉妹かな?」
「ホントだ!カワイー!!でも大きい方は外国人でしょ?姉妹じゃないんじゃない?」
「見て!小さい子顔真っ赤になってる!カーワーイーイー♡」
恥ずかしすぎる・・・
「ローザちゃん、早く行こ。」
「うん!行くニョ!!」
電車で夢の国へ行く途中でも先程のような野次馬?みたいな人達と遭遇しまくった。
電車でローザちゃんの膝の上に座らされたので余計騒がれた。
逃避するためにローザちゃんに抱きついて寝たフリをした。
無事?夢の国に着いたので、一日フリーパスを購入し入場した。
入った瞬間からローザちゃんに手を引かれ一直線で絶叫系に連れて行かれた。・・・マジか。
宇宙山・大雷山・飛散山をハシゴした。
そして昼食。パーク内のレストラン。値段は高いけど流石に美味しい!
食事後の絶叫系はNGと言ったら海賊船になった。
胃が落ち着いて来た頃に、また絶叫系をハシゴさせられた。鬼かお前!
後、絶叫系が怖いんじゃなくて、気が触れたような笑い方をするローザちゃんが一番怖いんだよ?!
ほら見てご覧?瑞穂達と同じのに乗ったカップルを、ドン引きしてるから!
「ンヒヒヒヒィヒァアハハハハァァァアア!!」って甲高い声で叫んでるから!瑞穂の真横で!こえ~よ!!
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