【バレンタイン②】悪魔と仲間達/上級悪魔の、とある失敗
【フィリア】「イェイ! 主役のフィリアだよ。2月14日はバレ……バレ……何だっけ?」
【ナサリア】「バレンタインデー(小声)」
【フィリア】「そうそう、バルタンデーだね!」
【ナサリア】「違う、それ大きな鋏の宇宙人」
【フィリア】「なんとっ! まあいいや、この手作りのチョコとかいうやつを賄賂に差し出せばいいんでしょ?」
【ナサリア】「……」
ドカッ!
【アルデリーゼ】「だぁ! もう、この腐れポンコツエルフが何しとるんじゃ!」
【フィリア】「痛っ! 何すんのさ、このつるぺた!」
【アルデリーゼ】「ヴァーレンタイデーとやらもマトモに言えぬ癖に、主役を名乗るなぞ、一億年早いのじゃ!」
【ナサリア】「アルデリーゼちゃんも言えてないよー(笑)」
【アルデリーゼ】「それはさておき……」
【フィリア】(おくのかよ……)
【アルデリーゼ】「見よ、私もこの茶色の物体を用意したのじゃ!」
【ナサリア】「わおー、なかなか凄絶な仕上がりですなぁ……(棒読)」
【フィリア】「材料聞いてもいいか?」
【アルデリーゼ】「聞くのか?」
【フィリア】「やめとく……」
【アルデリーゼ】「そう言うポンコツエルフが作ったやつはボドルガが食ったみたいだぞ」
【ナサリア】「悶絶してるね」
【フィリア】「うそん?」
【アルデリーゼ】「魂抜けかかっとるの……。私のを一個食わせれば復活……」
【ナサリア】「ダメダメ、それあげたら本当に死んじゃう!」
【アルデリーゼ】「何……? この私の(悪魔の)製薬技術を舐めているのか!」
【ナサリア】「ダメー!」
【フィリア】「あ……遅かった」
ムクッ!
【アルデリーゼ】「ほれみろ、復活したじゃろ?」
【フィリア】「マジか……」
【アルデリーゼ】「という訳で、私の作ったこの茶色の物を差し上げるのじゃ!」
【フィリア】「イヤァァァ! 今、何か動いた!」
【アルデリーゼ】「気のせいじゃよ?」
【フィリア】「嘘だっ! こら、おっさんも止めておきなって! ほらまた! イーヤァァァー! 」
【ナサリア】「うるさくなってるけど、気にしないでください。はい、これは私から。私のは街で買ったやつだから、大丈夫」
【アルデリーゼ】「本当か?(ニヤリ)」
【ナサリア】「アルデリーゼちゃん、私のチョコに何かした? 何かしたのね? うわぁぁぁん、ばかーーーーー(泣)」
「上級悪魔(アークデーモン)の、とある失敗から始まった冒険者生活はどうやったら成功するのか?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます