第9話 続くはSANチェック

 ではいきます。

 ずばり、出目が正気度以下ならばSANチェック成功、正気度より多ければ失敗です。


異常いじょうな事態に、人は驚く」



 少女が十面ダイスを二つ投げます。ころころ転がって、出目は7と5。

 7を一の位、5を十の位にすると出目は57ですね。

 ……おや、少女の正気度は45ですか。


 出目が正気度より多いので、SANチェック失敗です。


 〈死体を見る〉という動作が引き起こすSANチェックは、通例では成功で0、失敗で1d3の正気度を失わせます。

 これはクトゥルフ神話TRPGのルールブックに多くの例が載っていますよ。



 死体を見てSANチェック失敗、ですから少女は1d3の正気度を失うはず。


 ちなみに1d3は三面ダイスでなくとも、六面ダイスで代用できます。

 3×2の答えは? 6ですね。このように6は3の倍数ですので代用が可能です。


 代用するには、六面ダイスの出目を3で割り、あまりを計算します。 


 「うぷ」


 少女が六面ダイスを投げまして、出目が5。

 5÷3の答えをあまりありで計算すると、1あまり2となります。

 あまり2。ですから出目は2です。



 あまりが0になったら、振りたかったダイスの面数を出目とします。

 すると確率が等しくなり、いい感じに代用できるんです。


 1d3を1d6で代用しますので、1d6を振るとします。

 1~2では3で割った余りが1~2、3では余り0で出目が3となります。

 4~5では3で割った余りが1~2、6では余り0で出目が3。

 すると、かく出目でめになる確率が2/6に、つまり1/3に揃います。



 少女の出目は2。


「うっ」


 正気度は2減少します。元々45だったので、今は43ですね。

 これがSANチェック、正気度ロールです。



「それじゃあ、あなたも」



 目の前には死体が、新鮮でどこか神秘的しんぴてき、あるいは恐ろしいまでにグロテスクな死体が現れました。

 はい、SANチェック。

 その前に精神力を決めましょう。はい、3d6。

 出目を五倍して、正気度とします。

 1d100を振って、出目が正気度以下なら成功、正気度より多ければ失敗。

 死体を見て驚いたSANチェックは成功で0、失敗で1d3の正気度減少。


 というふうに、SANチェックを受けてみてください。

 クトゥルフ神話TRPGではSANチェックもゲームの醍醐味です。


 クトゥルフ神話というホラーな世界観を楽しむには、正気度が削れていくあなたのキャラクターを演じるのも、なかなか良い方法なのですよ。

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