ミレイの武器 刻烈穿剔剣レト=リラフ、 擁禦盾剣ユスモレ=マルガム


 ※本項は編集途中です。予告なく追加されることがあります。


【公爵秘匿騎士】ミレイ・レリットが所有するレイピアとパリーイングダガーで、圧倒的な速度のあまり、時を操る事が出来ると噂される剣。


 製作者:主人公(創造召喚による)

 製作年:エルツ暦500年5月4日

 異 名: 刻烈穿剔剣こくれつおんてきけん並び 擁禦盾剣ようぎょじゅんけん

 所有者:ミレイ・レリット


〈レト=リラフ〉

 剣身の幅:2.5セルクcm

 細い剣身幅:0.5セルクcm

 剣 身 :90セルクcm

 握 り :30セルクcm

 全 長 :120セルクcm

 孔の直径:1.2セルクcm

 重 さ :800g (一般的な重さ→0.8g~1.6kg)


〈ユスモレ=マルガム〉

 剣身の幅:3セルク

 剣 身 :35セルクcm

 握 り :15セルクcm

 重 さ :300g(一般的な重さ→0.3~0.4kg)



 ~概要~

 とある特殊任務魔神討伐を主君であるハルティレク公爵とこなしていた際に当初持っていたレイピアを額に穿ったことが原因で破損した。

 その為、主人公と会った際に武器を持っていなかった。これをうれいた主人公は自身の召喚術、〘画竜点睛アーツクリエイト〙を用いて新たな武具を描き、召喚した。

 それがレト=リラフとユスモレ=マルガムである。



 ~特徴~

画竜点睛アーツクリエイト〙によって創造召喚された武具の一つ。この機能によって召喚した武具は召喚者の予想を越え、武具所有者が望む進化を約束する。

 この武具もまた例外ではなかった──!


 ・刻烈穿剔剣こくれつおんてきけんレト=リラフ

 鞘は革にプラチナ金属で浮かし彫りされた白詰草の花が咲き誇る様子が埋め込まれている。

 剣身の色はベビーピンク色で時計の時針を連想させる意匠が施されている。

 軽量化と血の付着を防ぐ為、直径1.2セルクcmの四葉のクローバー型の孔が7.5セルクcmおきに空いている。

 護拳付き柄スウェプト・ヒルトはピンクゴールドメッキで統一されており、白詰草シロツメクサの花弁のみ白金プラチナ色の装飾が印象的。所有者であるミレイは白詰草の花が好きで、その願いに応じて思考同調金属で再現した。

 そんな白詰草の花言葉は「幸福」「約束」「復讐」。

 恐ろしいことに花言葉に「復讐」が入っているが、所有者であるミレイが自身の「復讐」と自身を救ったハルティレク公爵の「幸福」のためにこの剣を振るうことを剣の因子人格へ宣言した。

 花言葉通りになっている。


 植物としてのシンボルメッセージは「希望」「忠誠」。

「忠誠」を誓ったハルティレク公爵の為、己の「希望のぞみ」の為とこちらも言葉通りになっている。


 また、クローバーは12葉以上まであり、それぞれ意味が異なる。この葉の数とシンボルメッセージに由来した技が当武具にはあり、~技~にて言及する。


 思考同調金属を素材に使用している為、所有者の意思に応じて突きに特化したい際は薄く軟化し、斬撃に特化したい場合はダイヤモンドよりも厚く硬質化する。


 このレイピアは穿剔おんてき剣と異名が付くが、特殊任務の際に破損したレイピアの因子と遺志を継ぎ、穿剔おんてき=*怨敵おんてきを穿ちぐ剣という意味もある。



 *怨敵おんてきとは

 深いうらみがあって敵対している相手。

 恨むべき的。

 出典:Weblio辞書様より



 ・ 擁禦盾剣ようぎょじゅんけんユスモレ=マルガム

 鞘は革にピンクゴールド金属の浮かし彫りされた白詰草の花が咲き誇る様子が埋め込まれている。

 少々緑よりのティファニーブルーの剣身が特徴的なパリーイングダガー。時計の分針を連想させる意匠が施されている。

 またの名をマンゴーシュと称する。

 レト=リラフより剣身の幅が少々太く、短剣に近い。

 召喚者である主人公の思い付きによって周囲を自在に飛び回ることが可能。

 翼を広げた碧いハトの彫金が取り付けられ、切り替えスイッチを押すと仕掛け刃が展開した三叉の剣となる。

 カラーリングによってティファニーブルーになっているものの、本来は原子核パスタを少量含ませたパスティーマ黒鋼の影響で黒い剣身だった。

 これも〘画竜点睛アーツクリエイト〙の機能最適化によって変化している。

 盾の姿に変化することも可能で、亀の甲羅のような姿へと変化、所有者を守護する。

 更に時空間を開き、操り、渡り歩く鍵の力を持っている。



 ~材質~

 レト=リラフ、ユスモレ=マルガム共に思考同調金属、タニラエキュスト金属を使用している。

 所有者が念じるだけで思いどおりに変形可能な金属で突きに特化する際は軟質化し、素早い斬撃に特化する際は硬質化する。

 もうひとつがパスティーマ黒鋼である。

 こちらは黒い鉱石で原子核パスタを含む為、非常に硬く、ダイヤモンドの硬度を優に越える。

 ユスモレ=マルガムの方が含有率が80%で残り20%はタニラエキュスト金属で盾状態に変化する際に役立っている。


 ~剣の因子人格~

 ・リラフ

 武具の世界ブレイリアでは人または蛇の姿を取っている。背後に正転する時計が宙に浮いている。

 リラフは9歳ごろの少女の姿で表現され、サーモンピンクの髪を持ち、瞳は白金色に輝く。

 身長は123セルクほど。

 顔の左目を中心に、生え際から顎にかけてに時計の時針を彷彿とさせる黒いタトゥーが垂直にある。


 霊獣形態だとダスティピンクの鱗と白い腹を持つ蛇となるが、かなり気の抜けた、きゅんキャラ並みの姿である。

 この時は人間形態の半分の体長になり、タトゥーもそのままである。

 声は俗称的なアニメ声で幼く、性格は穏やかで温厚。ユスモレと共にいることが多い。



 ・ユスモレ

 武具の世界ブレイリアで人または鳩の姿を取っている。背後に反転する時計が宙に浮いている。

 ユスモレもおなじく9歳頃の姿で表現され、ミントグリーンの髪を持ち、瞳は蒼い。

 身長は121セルクほど。

 顔の右目を中心に、眉の上から頬まで分針を彷彿とさせるタトゥーが20度ほど右上がりに傾いている。

 霊獣形態だと天色あまいろの鳩となるが、こちらもかなり気の抜けたきゅんキャラのような姿となる。

 この時は体高が35セルクほど。

 声は女の子かと疑うほどに高く、性格は天真爛漫。

 リラフと共にいることが多い。



 ~契約~

 ▶其の一、両武具の剣の因子人格が好む四字熟語が三つある。これに基づいて力を発揮し、所有者に提供する。


 ・爬羅剔抉はらてきけつ

 この言葉から敵の欠点を見抜き、悪しき者をあばくことを約束する。所有者の潜在力を極限まで引き出す。


 ・磨穿鉄硯ませんてっけん

 強き意思を持ち続け、願い復讐を達成するまで変えないこと。

 すなわち、“強き力を持つ者に不変の力を与える”。


 ・山溜穿石さんりゅうせんせき

 山から滴り続ける水が、長い年月をかけて岩石に穴を空ける意味。

 その意味をもって悠久の時を渡る能力と如何なる対象も穿つ水のような能力を授ける。



 ▶其の二、所有者の望みを叶えるが以下のことは許可しない


 ・復讐を許可しない

 これに対してミレイは激怒した。

「今日も武器を振るうのは復讐の為でもあり、家族の仇である“あいつ”を倒す為に生きてきた。」

 そう言われた因子は復讐ではなく敵討ちと判断する。


 ・利己的すぎる使用を避ける

 護身用という一般的な理由を除き許可しない。

 人の為に振るってこそ武具たらしめる。

 ミレイはこれに対して公爵と“あいつ”に倒された人の為に振るうことを誓った。


 ・時を操る能力を与える

 次元の狭間に落ちていた二つの時計を召喚される前に因子が偶然発見、回収し、召喚時に統合されてこの能力を手に入れた。

 因子はこの時計がとてつもないものであることを理解していない。


 ・仇討ちの後、消失する

 仇敵を倒した暁には、レト=リラフもユスモレ=マルガムも消失する契約とする。

 もし、これが不履行になった場合、他者の干渉が考えられる為、その者と交渉すること。


 ~機能~


 ・思考同調機能

 この機能は所有者の理想どおりの状態を叶える機能で、タニラエキュスト金属の性質から発現した。

 所有者の不意を突いた一撃にも察知し、防ぐ効果も持つ。

 この機能を応用して、剣身が対象の身体に近い状態、又は体内まで到達した場合、即座に剣身を軟化させ、五臓六腑を刹那の内に貫き、掻き乱す。


 ・時操術ミヴリィ・テムッソ

 時空を自在に渡り、操る能力で所有者の長寿を約束し、真理と時の12章ではその真価を最大限発揮した技がある。

 時を『止める』『戻す』『進める・加速』『破壊する』『書き換える』『与える』『無くす・消し飛ばす』『再生・再現』『捨てる』

 ことが出来る。



 ・翻転ほんてん

 後述する刻葉技の補助技能で避けられた際に自動発動する。攻撃と逆の行動を取ったり、避けられた、避けた際に『斬った、突いた』ことになる。


 ・潜在力解放

 一時的に圧倒的な力の奔流をレト=リラフから授かり、自身の魂の力を解放する。

 代償として三日間、空腹感が続き、再使用に十日を要する。


 ・盾形態の変化

 ユスモレ=マルガムが持つ機能。

 短剣の状態から亀甲に似た装甲盾へと変化する技。

 余程のことがない限り、この形態に変化することはなく、大抵の攻撃は剣状態で飛び回り弾き飛ばす。


 ~技~

 クローバーの葉の数と花言葉になぞなえたこの技をミレイは〘刻葉技〙と呼ぶ。

 全てで十二の技があり、特定の言葉に剣の因子が反応して最適な技の動きを支援する。


 ▶一乃刻葉・始まりの章 〘初邁戀うぶまいれん

『困難に打ち勝ち、新境地を開拓する。』

 半身で構え一歩踏み出して突くクインハの一撃。

 全ての刻葉技の基本型でここから派生する為、初撃はこの技と決まっている。

 避けられた際、「翻転ほんてん」を行うことによって避けても当たり、後退時に使用すると引き斬りしたことになる。



 ▶二乃刻葉・邂逅の章

『素敵な出会いが平和と調和をもたらす』


 ▶三乃刻葉・希望の章

『信頼も愛も壊された。だけど希望はある。』

 愛・希望・信頼


 物体を投げた先に瞬間移動する


 ▶四乃刻葉・幸運の章

『私のものになって。彼のために。』

 幸運

 私のものになって


 ▶五乃刻葉・繁栄の章

『財も繁栄も終わり行くもの。』

 経済的繁栄

 財運


 ▶六乃刻葉・誇りの章

『地位や名声なんていらない。私にあるのは誇りだけ。』


 ▶七乃刻葉・幸福の章

『無限の幸福に抱かれて。

 僥倖


 ▶八乃刻葉・発展の章

 縁結び

 無限の発展


 ▶九乃刻葉・崇高の章

 高貴



 ▶十乃刻葉・成就の章

『比類なき完成された刺突は時を壊す。』

 突き攻撃の極致、ここにあり。

 一乃刻葉・〘初邁戀うぶまいれん〙をもって初の一撃とせん。

 7段に渡り徐々に増え続け、総数30031撃の猛攻に防げる者なし。


「気付いたの? ……遅い。」


 この猛攻を受けた者は全てが素数で構築された連撃だと気付く。この気付きがさらに対象を苦しめられることとなる。

 溢れ出る素数が襲いかかる幻覚にさい悩まされ、時ごと壊す。

 運良く生き残った者には身体中に素数の切創が刻まれ、死した者は遺体も残らず、時に還元するという。



 ▶十一乃刻葉・愛の章 〘恩寵の御華〙

『無限の愛情は癒しの力となって。』

 目を瞑り、レト=リラフを身体の中心から剣身を天へと向ける。この時は構えたままで上げてはいない。

 次にユスモレ=マルガムがミレイの周囲をクローバー状へと旋回後、天へと突き上げると切っ先が変化してひとつの白詰草の花弁となる。

 この花散りし時、愛が始まる。

 白詰草の咲き誇る草原が広がり、天浮かぶ花弁が散りゆくまで終わることはない。



 ▶十二乃刻葉・時と真理の章 〘刻理潭葬こくりたんそう

『ねえ、本当の宇宙と真理の一端、見たことある?』

 この技は仇敵にしか使わないとミレイは決めている。

 ユスモレ=マルガムが一時的に36等分された小さい刃となり、十二葉のクローバー状の時空の歪みをつくりあげ、レト=リラフが突き立てた際、刻の牢獄は開く。

 その先は永久に時間が加速し、再生する無窮のくぐりど

 耐えぬ苦痛と共に永遠に生き続け、世界の始まりも終わりも見届けることなく、自殺を試みても死ぬことすら許されない──まさに『刻の牢獄』。

 技の使用中は無敵状態となり、如何なる攻撃も霊体になったかのように透過し、周囲に悪影響を及ぼす攻撃は酸素と魔力へと変換する。

 この技を使用した後、契約にのっとり、レト=リラフとユスモレ=マルガムは消失し、所有者には時を操る能力のみが継承されて残る。



 シンボル

 12葉のクローバー=真理・宇宙

 いばら=真理


 シュザカ←ミレイの仇

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