第101話 ベトナム人彼女の実家でサザエさんのマスオさん状態で暮らした時に心がけたこと

 ベトナム人女性のトゥイの実家はベンチェの都市部にある。よくベトナムではハノイ、ダナン、ホーチミンがおそらく都会と言われているが、地方都市でも十分、生活していて不便だと感じることはない。


 と言っても、現状、ベンチェにはイオンやコンビニもないし、すき家もない。ただし、ベンチェにはイオンではないけれどデパートはあるし、マッサージ系のスパが何店舗もある。

※何故、スパが何店舗もあるのかを知っているかと言うと、YouTubeの動画撮影でいろんなお店に行って撮影交渉をしたからである。撮影NGだったお店もあり、なかなか撮影OKのお店を見つけるのが大変だった事情がある。


 物価に関してもホーチミンと比べると安いだろう。一例としてベンチェでは豚肉が4kg500円である。


 イオンにしてもコンビにしてもすき家にしても、いずれベンチェのような地方都市にも広がるだろう。そう考えるとベトナムの地方都市に目を向けるのもいいのかもしれない。


 とまぁ、前置きはさておき、日本人の私はトゥイの実家の家でたびたび暮らすことがあるのだけれど、サザエさんで例えるならばマスオさん状態である(義理の親、義理の妹らと同居)。


 人によってはマスオさん状態は、何かと周りに気を遣うだろうし、長期間は嫌だなと思う方もいるかもしれない。しかし、私の場合は心配ご無用、まったくもって平気なのである。


 私は普段から心がけていることのひとつにストレスをなるべくためない生き方が望ましいという考えがある。なのでトゥイの実家で生活している時、無理して気を遣わない。基本、相手によく思われようと思わない。


 言葉の問題もあるけれど、無理してコミュニケーションをとらない。私は私なんでという精神ではないけれど、ありのままの自分でベンチェ生活をしていたのである。


 やはりどうしてもよく思われたいと自分を作ってしまったり、がんばってしまうと、一時的にはいいかもしれないが、長期間の生活では自分自身が疲れてしまう。


 心が消耗した結果、恋人や配偶者の親兄弟、親戚と会う際、どこかで拒否反応をしめす場合もありえる。苦手意識だって持ってしまうかもしれない。


 だったら最初から、私はよく思われなくてもいいやぐらいの気持ちで、ありのままの自分で通した方が非常に楽なのである。私はベンチェで生活している際、ありのままの自分で暮らしてきたのもあり、とても居心地よく、穏やかに毎日を過ごすことができた。


 よく恋人や配偶者の両親や親戚と会う際、変に気を遣ってしまったり身構えてしまう方もいるかもしれないが、私がちょっとだけアドバイスできるとしたら、別に最初からよく思われなくていいんじゃない? である。


 むしろ第一印象が悪いところからスタートすれば、印象が上がることはあっても下がることはない。でも、自分を偽って作って好印象からスタートしても、それは無理して作っている部分もあるため、どこかでボロがでることだってありえる。そうすると好印象が下がることになるだろう。


 だったら最初から、これが私なのでというスタンスで、ありのままの自分をだす方が、長いスパンで考えてみればお互いに楽なのではないだろうか。


 ちなみに私はトゥイの実家生活の断片をYouTubeに載せている。恋人や配偶者の親兄弟、親戚とどうつき合えばいいか不安がある人もいるでしょう。


 もしかしたら動画の中にうまくつき合うためのヒントが隠されているかもしれない。なーんてね。

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