第11話 外国人とLINE通話でイヤホンマイクを使って話したい
日本に住んでいる日本人男性の私の毎日は、ベトナムに住むベトナム人女性のトゥイにLINE通話をすることである。
トゥイは日常会話程度の日本語が話せるのだが、毎日、私と日本語で話すことで日本語能力が向上している。
英語もベトナム語もできない私と話すために、トゥイは涙ぐましい努力で日本語を日々、吸収していた。
私がトゥイに「家にいる時、何しているの?」と聞いた時、「分からない日本語をネット調べてた」とトゥイが答えた。
私はトゥイの言動にジーンときてしまったのである。ちなみに私は、トゥイとLINE通話で話している時、受話口からニワトリの鳴き声が聞こえたことがあり、「ニワトリをベトナム語で何て言うの?」と聞いたら、「ニワトリはベトナム語でコンガーと言うよ」とトゥイから教えてもらった。
コンガー(ニワトリ)トークに突入し、私が「鶏肉が好きでケンタッキーフライドチキンが好きだ」と言うと、トゥイは「わたしはケンタッキーフライドチキン作れるよ」と言ってきた。
私は「ベトナムに行った時、ケンタッキーフライドチキン作ってね?」と頼んだのだった。そんな風に日々、LINE通話をしている私とトゥイなのだが、LINE通話の時、イヤホンマイクで話せないのが気になった。
何度かイヤホンマイクでLINE通話できないか試みたのだが、そのたびにトゥイから「あなたは何も言わない。聞こえない」と言われる。
はてさて、LINE通話でイヤホンマイクを使えないものなのだろうか。どうにもこうにも分からない私は困り果てていた。
ちなみに私はベトナムでLINEに匹敵するぐらい人気のZaloもやっているし、Viber(バイバー)もやっていてトゥイと友達登録している。
ZaloもViberもイヤホンマイクで話せるか試したのだが、どうにもこうにも私の声はトゥイには聞こえないようだった。
私は祖父のボケ防止にSkype(スカイプ)で毎日のように祖父と祖母と話していたことがあった。その時にイヤホンマイクを使って話していた。
そうか、スカイプだったらイヤフォンマイクで話せるかもしれない。期待に胸を躍らせた私はトゥイに聞いた。
私:スカイプやってる?
トゥイ:やっていない。
あっけなく撃沈である。かくかくしかじかと私はヘッドフォンマイクでトゥイと通話したいことを説明した。
トゥイ:今、ベトナムのネット遅いから、明日、スカイプ作るね。
私:うん、ありがとう。待ってる。
トゥイは二つ返事でスカイプのアカウントを作ってくれることになった。正直、LINE通話でトゥイと電話していると、時間を忘れてあっという間に時間が過ぎる。
通話が終わると私のスマホは汗でベタベタになるし、真夏になればスマホの画面が白い粉みたいなのがでて、塩もできるかもしれない。
休日なんて1時間以上、トゥイとLINE通話していることもある。もしも受話器で話すよりもイヤフォンマイクで話したら、どんなに楽だろうか。
たぶん、非常にリラックスしてトゥイと話せることだろう。
おそらく日本人と外国人のカップルはたくさんいる。国際的な恋人たちは、日本と外国間で通話する時、イヤフォンマイクを使っているのだろうか。
私的にはとても気になる話題だ。だって私とトゥイは長電話になりつつある。
できれば汗だくでスマホを使いたくない。イヤフォンマイクで話したいのである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます