人間関係も化学反応のように進行するはずだ
アディクトベンゼン
第1話高校入学
僕は、炭素六員環(すみもとべんぜん)。
小学生の時は本が大好きでたくさん本を読んでいた。理系には興味がなかった。
小学五年生になってクラス替えが行われた。この時から卒業までの二年間、私は女子たちからいじめられた。
本を隠されたりされ、趣味の読書はできなくなった。女子が怖くなった。
今の私はその女子たちを王水(濃硝酸:濃塩酸=1:3)と呼んでいる。
【王水は高校化学、酸化還元の分野のイオン化傾向のところにおいて、酸化されにくい金やプラチナさえも酸化させてしまうということで、個人的に神であると思っている。酸化させるとはある物質から電子を奪うことである。私はこの電子を本と置き換えて捉え、彼女たちを王水と呼んでいた】
中学では自分を変えるために学級委員に立候補してなってみた。
しかし、なかなか上手くいかず一年間でやめた。
そんなある日、たしか中学二年生の時、僕は化学に出会った。
初めて見た化学反応は炎色反応だった。
様々な色の炎があり、ドキドキした事を今でも覚えている。
その後、独学でなぜ炎色反応が起こるのかをインターネットで調べているうちに
私は、元素の個性に魅せされて化学が好きになった。
「色々な元素があるから、様々な化学反応が起こる。
色々な人間がいるから、様々な人間関係が築かれ、崩れる。」
こんなことを考えながら、入学式に臨んだ。
高校では自分を変えて、社交的になり恋人も作りたいと思い、一時間かけて地元から離れた高校に通うことにした。
今回は本気で自分を変えてやると心の中で紅(Sr)の炎を燃やして入学式を終え、教室へ移動した。
しかし、なかなか行動に移せないで入学式は誰とも連絡先を交換できなかった。
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