07
余興も終盤に差し掛かり、私はトイレに行く振りをしてこっそりと会場を出た。
そしてダッシュで外に出る。
実はサプライズで子供達から歌のプレゼントを披露することになっているのだ。
私と朱里ちゃんは同じ保育園に勤めている。
朱里ちゃんが結婚することを聞いた園児たちが何かプレゼントしたいと騒ぎだし、親を巻き込んでの壮大なるサプライズプレゼントを実行することになった。
朱里ちゃんは年中クラスの担任だ。クラスの子供達の参加は有志で、ママたちが密かにメッセージのやりとりをして決めたらしい。
さすがママたちの行動力、すごいと思う。
私はこの会場での取りまとめ役に抜擢された。
ちなみに未菜ちゃんは、大学は一緒だけど勤める保育園は別なのでこのことは知らない。
というか、さっきそれとなく伝えたら、「中でのサポートは任せて!」と心強い言葉をもらった。頼もしいことこの上ない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます