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「煩いわよ、エディ。私に護衛なんか元々必要無いわ。

それに…しょうがないでしょ。

後、今ゲイルは昼食の調達で居ないわ。」


「そうだったか。おっと、失礼!君が落ち人かな?エディ=マクラカンだ、宜しく!」


「はい…マリーと言います。

エディさんもどうぞ、掛けてください。」


『チッ……やはり来よったか…』


「おう、ありがとな!アレンも久しぶりだな!」


『毎度毎度煩いのぅ、小童が』


「え!!アレン様が!何処にいらっしゃるの!?」


「あ、そっか。カレンには見えないのか。」




そう言ってエディはゲラゲラ笑っていて、カレンは可愛い頬を膨らませてエディを睨んでいる。



『マリー。我の声は今、彼奴等には聞こえん。』


と、アレンは笑われながらも

声が聞こえないのをいい事に文句を言い募りながら、カレンの頭の上を楽しんでいる様だ。



私はというと、とりあえずアレンに返事代わりに頷きはしたが…


完全に惚けていた。


本物のエディは、ツンツンとしたトレードマークの橙色の髪に、黒の瞳は良く見ると反射で深い翠色をしている。

ゲイルの時とは違い、只々会えた事が嬉しかった。


この世界は現実なんだ、と主人公の登場で強烈に感じてしまったのだ。



やはり私は突拍子もない事が苦手なのだろう、初めてアイドルの握手会に来た時のような気分だ。行ったこと無いけど。


会話に混じれない。





「……ただいま。何となく魔力で分かってはいたが、やはりお前達か」



「「ゲイル!」」



そうこうしていると、ゲイルが呆れた顔で帰ってきた。

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