パパとママのことなんて大嫌いと家を飛び出したら異世界だった
はくしたろう
第1話 パパとママなんて大嫌い!!
朝、六時半起床
いつもと変わらない朝
カーテンの隙間から照らされる光
少女は目を覚ます
みなみ「ふぁぁぁぁ、もう朝かぁ。」
そしていつものように洗面所に行き顔を洗い歯を磨く。
部屋に戻り制服に着替えて
みなみ「よし、準備完了。」
パタパタと階段を駆け足で降りていきリビングに向かう。
ドアを開けて
みなみ「パパ、ママおはよう。」
パパ「おはよう、みなみ。ところで朝から嫌ごとは言いたくないけど夜中までゲームの音が聞こえるぞ。勉強はしてるのか?」
みなみ「本当、朝から嫌ごとだね。ゲームしてようとちゃんと学校行ってるんだから良いでしょ。」
パパ「パパは将来のみなみのことを心配していってるんだ。」
みなみ「はいはい。ごはんいただきまーす。」
今日の朝食は食パン二枚とハムエッグ良くあるパターンの朝御飯だ。
みなみがハムエッグを一口食べる。
パクっ!
みなみの顔色がみるみる変わる!
みなみ「ママ!!」
ママ「どうしたの?みなみちゃん?」
みなみ「あたしいつも言ってるよね!玉子は半熟にしてって!それなのに焼きすぎて全然美味しくない!!」
パパ「おい!みなみお母さんが作ってくれたのに文句いうな!」
みなみ「ほんと!毎日毎日パパは文句ばっかり!ママはあたしの腹立つことばかり!!」
みなみ「パパとママなんて大嫌い!!」
みなみはカバンを肩に掛けてパンを一枚口にくわえこみ早々と玄関に行く。
ママ「みなみちゃん、ちょっと...」
パパ「こら、みなみ!!」
みなみは口にくわえたパンを手にもちかえて
みなみ「もうっ!ほっといてよ。」
そういうと、靴を履きドアを開けて出ていった。
家を出たみなみは早足でいつものようにバス停に向かう。
すると少し先の方に緑色の猿?人?
のような物が立っていた。
みなみ「なにあれ?猿?」
その正体不明のものにだんだん近づくみなみ。
20メートルほど近づくと猿のような人のような耳の尖った目つきの悪い生き物だった。
みなみ「宇宙人?」
よく見ると身長が120センチ位で上半身が裸。
それに肌が緑色。
手には何か棍棒のようなものを持っている。
みなみ「えっ?なに?なになに...なんかゲームのゴブリンみたい。」
実はみなみは大のゲーム好きである。
みなみ「えっ?生きてるの?」
さすがに現実にゴブリンはいないであろうと思いつつも、ソロリソロリと近づいていくと!!!
ゴブリンの首が動きこちらに襲いかかってきた!!
みなみ「えっ?生きてるの?ヤバい逃げなきゃ...」
ガクッ...腰が抜けた!
みなみは怖さのあまりに腰が抜けてしまい動けない!?
そうこうしてるうちにゴブリンが右手に持っている棍棒でみなみに襲いかかる。
ゴブリンの棍棒がみなみの頭を捉え。
みなみの頭は割れる!
まだ意識のあるみなみに更に追い討ちをかけるゴブリン!
一発、二発!...
そして...血みどろになりみなみは死んだ。
.
.
.
ドクンッ...ドクン...ドクン。
(あれっ?あたし死んだよね?なんだか心臓が動き出してる。)
誰かに抱えられてみなみは目を覚ます。
ゆっくりと目を開けていくと...
なんと!抱えられていたのはみなみの祖母、千代だった。
みなみ「お婆ちゃん?これ夢?」
千代「夢じゃないよ!隣見てごらん。」
ふと、みなみが横を見ると...!!?
えっ.....ゴブリンが!?増えてる!それも10匹や20匹じゃないざっと見ても50匹はいる。
そしてそれの相手をしているのは女の子。
あたしと同じ高校の制服着てる!
その、少女はショートボブにピンク色の髪の毛、スカートは短めの白のハイソックス
そして、少女が振り回してる武器が大剣?
大群のゴブリンに物怖じもせず大剣でゴブリンを払い切る。
凄く格好がいい。
だが、あたしはこの少女の事を知っている。
そう、幼なじみの...
花音(かのん)だ!!
花音「みなみ!目ぇ覚めた?千代婆に復活の魔法かけてもらったのよ。」
みなみ「復活の魔法...?...花音?なに?何いってるの?魔法って?」
千代「取り敢えず話は後だね。花音、みなみが目を覚ましたから時間稼ぎはもういいよ。そこ、退きな。あたしが片付けるよ。」
花音「オッケー千代婆!あとは頼むよ。」
千代「みなみも耳ふさいでおきな!行くよ!!」
千代の体のまわりから赤いオーラのようなものがで始めた!そして周りの空間が歪み始めると千代が大きな声でハッキリと魔法を唱えた。
千代「辛~子~明太子~~~!!」
みなみ(辛子明太子?今、辛子明太子って言ったよね...?)
すると、ゴブリンの群れに向かって大きな火の玉?の様なものが飛んでいくと共にゴブリンの群れで爆発を起こしゴブリンすべてが灰になった。
みなみは何が起こったのかもわからず頭が真っ白になった。
すると、花音が近づいてきた。
花音「もう、みなみ!あんた何やってんの朝から!!てか武器は?てか何で死んでんの?朝のジョギング中の千代婆が居なかったら、あんた帰って来れなくなってたわよ。」
みなみ「ぼぅーーーーーっ」
花音「ちょっと聞いてる?」
少し間があいてみなみが口を開く。
みなみ「花音。これ何?ゲーム?現実?てか
お婆ちゃん...魔法って?」
花音「なにいってんの?千代婆はこの街の大賢者だよ。この日本の中でも三人しか居ない最高ランクのランカーじゃん。」
みなみ「なんだか分からないからゆっくり説明して。」
花音「あんた?昨日なんか変なものでも食べたの?みなみには変わらないけどなんか変よ?ましてやバス停に近づくなんて。」
みなみ「だって学校に行くにはバス乗らなきゃ。」
花音「あんたバカ?」
千代「バス停はゴブリンの溜まり場じゃよ。遥か魔界からバスに乗って集まってくるのじゃよ。だからバス停には誰も近寄らんはずなのにのぅ。」
みなみは話を聞けば聞くほどおかしくなりそうだった。
花音「まぁ、とにかくここから離れて学校行こうよ。行く道すがら教えてあげるから。さぁ、みなみ行こう!!」
みなみ「う、うん。」
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