第七章十七節 救助
「ッ……」
機体の両腕両足を念入りに破壊されたタケル達は、抵抗する気力も無くしてただシートにもたれていた。
じきに敵は胸部装甲を開放する――タケル達を直接連れて行く――か、あるいは胸部ブロックごと抱えていくか。いずれにせよ、明るい未来は見えなかった。
『無駄に手間を掛けさせるな。これからお前達を、閣下のところへお連れする』
『大人しく出る気は無いか……。だが、それならそれで構わない。機体の胸部を入れ物として用いれば、迂闊に握りつぶす恐れも無いからな。そのままじっとしてもらおう』
言葉と同時に、
『護衛対象を発見、ただちに救助する!』
ようとする直前に、真紅、天色、鮮緑、そして山吹の
突然の出来事に、生き残った
だが、
「なっ、何なのだ!?」
「見慣れない機体だ、気を付けろ!」
「うっ、うわぁっ、なんて速――」
動揺している間に、4台の
真紅の
「アサギとオティーリエから連絡を受けて来てみれば……このような事態になっていたとはな」
「ひとまず、付近の敵を殲滅しましょう」
「三人とも、聞こえるよねー? 後で言いたい事はたっぷりあるけどさー、ひとまず安心してよ!」
「その通り。我々神殿騎士団が来たからには、もう恐れる事は無い」
4台の
襲撃者達の
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