Unforgiven
名無死
前書き
年は22××年。僕、(名前はかすれて見えない)は一冊の本を見つけた。読むのは禁忌とされている本として有名な本だ。今まで行方が分からなかったのだが、ある日本棚の片付けをしていた僕は身に覚えのない本が差し込まれているのに気がついた。その本の表紙には『Unforgiven』と記されていた。僕は禁忌の本と知っていながらも、その本を開いてしまった。本を読み終えるのにさほど時間はかからなかった。読み終えた僕は感動、開放感、新鮮味、いいや、定義することはできない。どう言えばいいのかわからないが、とても良い気持ちになった。僕はこの本を世の中に知らしめたいと思い、筆を取った。そして、書き終わったのはそれから三日後のこと。僕は筆を置くとともに今まで感じたことのない疲労感に見舞われた。三日間水も食料も一切取らず、ひたすらに本を書き記していた。ガラスの机には僕の痩せ細って頬がこけた顔が映っていた。気づくと僕の視界は反転しており、しばらくして僕は自分がその場に倒れ込んだことを理解した。その拍子で羊皮紙が床に落ち、僕は絶句した。僕が記していたものは文字とは言えないぐちゃぐちゃした『何か』だった。嘘だ!僕は先程まで確かに文字を書いていたはずなのに!しかし、立ち上がるほどの気力もなかった僕の思考はそこで止まった。自分の死を悟るとともに、答えが自ずとも見えてきた。
『この本が禁忌と言われているのは読むと死ぬ本だからだ。』
次のページを開くともう後戻りはできない。しかし、ここまで呼んでしまった諸君はページをめくってしまうだろう。もし君にまだ自我があるのなら縺薙?騾」骼悶r豁「繧√※縺上l縲。
(文章はここで終わっている。)
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