第2話

「亡くなった」?

何を勘違いしているんだ。此奴は。

殺したの間違いだろう。

私の両親はお前らとこの町に殺されたんだ。

見当違いも甚だしい。

本当に反吐が出る。

イラつきが募る。

腸が煮えくり返る。


「はい、もうすぐで10年ですね。」


そんな感情全てを隠して笑顔でそう応える。


「舞子ちゃんは強いわね」

「いえ、そんなことは…」


早くどこかに行ってくれ。


お前と話していると気分がすこぶる悪くなる。


「お母さんに似たのね」


止めろ。

その口で私の親のことを語るな。

私の親の話をするな。

今すぐに死ね。


「すみません、これから用事があるので………」

「あら、ごめんね。また今度」


今度?お前に今度なんてない。

私はお前にもう二度と合わないつもりだから。

私は……_____





今日の夜、この町を抜け出すから_____

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