第161話 『その日、お願いをした』

 つい顔が緩んじゃうわ。


 だって、あの完全無欠のアリシアが、弱音を零してくれたんだもの。そんな彼女を見たのは初めての経験だったから、感極まっちゃって挙動不審になっていたかもしれないけど、バレてないよね? 膝枕だからこっちの表情は見れないはずだけど、アリシアだからなぁ……。

 まあそれはさておき。


 一応、今回の告白がなくてもアリシアは強くしていくつもりだった。決闘の都合で、本気で活動するのは自粛しているので、どうしても後回しになっちゃってるのよね。

 でもそれが、成長出来ていないという焦りに繫がっちゃったのかな……。


 後はリリちゃんやママ、ソフィーやアリスちゃんの存在が大きいのかも。彼女達は元々のレベルの低さも相まって、出会って以降急成長を遂げている。なのにアリシアの本職は、レベルが一切上がっていないのだ。差は縮まるばかりで焦りもあったのかも。

 けれどそれは、彼女の職業が『ハイランク』や『エクストラ』職の、レベル45から50だからだ。必要経験値の高いこれらの職業は、弱い魔物を狩っても上がるはずがないんだもの。

 だから本業は放っておいて、『神官』のレベルばかり上げさせていたんだけど……。本業にはあまり影響しないから、不安になっちゃったのね。

 けれど。


「アリシア、不安になっていたのは理解したわ。でもね、貴女も出会った時に比べれば、ちゃんと成長しているのよ?」

「そう、でしょうか」

「ええ。魔法スキルは言わずもがなだけど、それよりも大きな成長があるわ。それはね、本職の方でも『ハイリカバリー』等が詠唱破棄して使えると言う事よ。ソロの経験があるアリシアなら、その有用性は計り知れないと思わない?」

「……確かに」


 1人での活動を余儀なくされている時の怪我や毒ほど、恐ろしいものはない。アリシアは薬がなくても、自前で対処ができる様になったのだ。


「頭の良いアリシアなら、その利便性は分かったでしょう。流石に『神官』を本職にしている時と比べれば、『ローグ』なんかで使う回復魔法は効力が落ちるわ。けど、あるのとないのとでは段違いよ。行動の自由度がそれだけ広がるんだから。これは、『神官』の修行を積まなければ出来なかった事だわ」

「はい。……お嬢様と過ごした時間は、無駄にはならないのですね」

「もう、そんなの当たり前じゃない」


 貴女と過ごした時間が、無駄になるなんてある訳ないじゃない。そのままアリシアを撫でていると、落ち着いてきたみたいね。ああ、甘えてきてくれるアリシア、カワイイわ……!


「お嬢様……!」

「よしよし」


 膝の上の彼女を愛でていると控えめなノックの音が鳴った。


「入っていいわよー」


 扉を開け、ソフィーとアリスちゃんが心配そうに覗き込んでくる。


「アリシア姉様、大丈夫でしたか?」

「お元気がない様でしたが……あっ」

「っ!」


 アリシアは甘える事に慣れていないせいか、すごく油断していたみたい。彼女達の接近に、扉が開くまで気付かなかったのね。

 慌てて起きあがろうとしたけど、頭を私が抑えていたので身をよじる事しか出来なかった。


「お、お嬢様……」

「ふふ、離さないわよ」

「あー……っと、お邪魔だったかしら?」

「別に構わないわ」

「うぅ……」


 アリシアは羞恥に晒されて、耳まで真っ赤になってしまった。よしよし。


「それで、アリシア姉様、何があったの?」

「自分より強い奴に会って、相手にされなかったから凹んでいたのよ」

「「えっ!?」」

「……」


 アリシアはより一層縮こまってしまった。


「アリシア姉様より……? それって、もしかしておじ様やミカエラ様よりも?」

「ええ、間違いなくね」

「そんな……!」


 アリスちゃんはショックを受けてるようだけど、ソフィーは何か言いたそうにこっちを見ている。


「で、シラユキはどうなの?」

「ん? なにが?」

「あんたなら、そいつに勝てるのかって聞いてるのよ」

「ああ、よゆーよ、よゆー」

「……そっ。なら良いわ」


 ソフィー、なんだか満足そうね。


「ソフィア姉様は分かりやすいですね」

「ど、どういう意味よ!」


 2人のことは放っておいて、補足をする。


「因みにだけど、本気で戦った場合はアリシアと陛下が同じぐらいで、ミカちゃんがそれより上。で、例の男が相手ならミカちゃんも負けてしまうけど、私の作った装備を全身に身に付けたミカちゃんなら、良い勝負が出来るわ。そして長期戦になればミカちゃんに軍配が上がるわね」


 アリシア ≒ 陛下 < ミカちゃん < 神丸 ≦ フル装備ミカちゃん。

 こんな感じね。


 神丸の装備は、このタイミングでもかなりの業物を持っていたはずだけど、身軽さを優先して防具はほとんど身に着けていないのよね。不滅の金剛シリーズを身に着けたミカちゃんなら、長期戦に持ち込めば勝てると思うわ。

 まあ実際は『≦』よりも『≒』かもしれないけど、どうせなら勝って欲しいわ。だって、私ミカちゃんの方が神丸より好きなんだもん。



◇◇◇◇◇◇◇◇



 翌日、日曜日明けの月曜日。

 特に気鬱さもなくのんびりと登校し、のんびりと授業を受け、若干ピリついた空気を感じる学食で昼食を食べ、選択授業は『調合』を選択して前回と同じく私が教鞭を取った。

 頭を下げれば知識を教えてもらえると聞きつけてやって来たのは、調合学科の生徒だけでなく、教授達まで混じっていた。

 当然と言うか、参加者にはゴミも混じっていた。


 一部高圧的な態度を取る奴らの中には、頭を下げることすらせず、強権を奮って脅せば貰えるとか考えてる勘違い連中もいたけれど、私は相手が生徒だろうと教授だろうと、態度を変えなかった。


 まず生徒と教授、それぞれの中で1番煩く喚く奴らの首根っこを掴んで、窓から物理的に放り捨てた。いや、放り投げた。

 ここは一応2階だけど、ゲームみたいなステータスがある世界では、この程度で死んだりはしないわ。


 私の行動があまりにも衝撃的だったのだろう。喚いていた連中は2種類に分かれた。

 1つは渋々と折れ、膝を屈する奴。もう1つは未だに声を上げる奴。


 後者は脅せば逃げていったけど、前者は土下座はしたところで誠意がまるで感じられなかったためダメ出しをした。そうしたらまた、何回かリテイクを繰り返すと折れる奴と反発する奴が出てくるわけで……。

 反発すれば叩き出し、折れた奴はもう一度丁寧に折る。最後には、諦めて誠意ある土下座とお願いをちゃーんとしてくれたわ。


 うんうん、シラユキちゃん満足。


 ちなみに、最初から下手に出ていた人たちは終始従順だった。というか、恐れ慄いて最後には震えてた。

 んもう、こんなカワイイ私に怯えるなんて、失礼しちゃうわ。


 一応ツヴァイから学園長、学園長からアラン先生へと経由して今日の選択授業もお邪魔する事を事前に伝えていたからか、沢山の『リト草』を用意してくれていたみたい。

 なんでも、簡単に採取出来る『リト草』と違って、『ヤクミ草』はそれなりに値が張るみたいで、同じ資金でも沢山用意することが出来たんだとか。まあ大量注文をしすぎたせいで、一部『低品質』の『リト草』も混じってしまっていたけれど、これは仕方がないわね。


 その日の授業では、前回失敗してしまった平民組の友人達も、成功していた。なんでも休みの間、皆で集まって調合の練習をしてくれていたんだとか。彼らの冒険にも役立つし金策にもなるんだもの。理解してくれて嬉しいわ。

 素材に関してもわざわざ『初心者ダンジョン』に皆で入って、浅層のゴブリンゾーンで『リト草』の採取をしていたらしい。購入するって言う手も考えたらしいんだけど、平民組にとってその選択は財政的に厳しかったらしいのよね。

 一応入学したばかりの平民の生徒だけで『初心者ダンジョン』に入れるわけにも行かず、モリスン先生が監視付きを条件について来てくれたらしい。

 生徒達が無茶をしないようにって、休みを返上してダンジョンに入るなんて。本当に出来た先生だわ。


 貴族生徒達も有用性を理解してくれたのか自主練習をしてくれていたみたい。その甲斐あってか彼らの調合スキルは順調に成長し、魔法科Sクラスの調合スキルは、私を除いた全員がスキル3はあるみたい。少し前まで0だったのに、数日で3にクラス全員が成長したのは、前代未聞の事らしいわ。

 アラン先生が心からの祝福を贈ってくれていた。


 私の教えた調合方法が良かったのもあるだろうけど、それでも彼らの頑張りがなくては出せなかった快挙だろう。そう褒めると、皆気恥ずかしそうに笑ってくれたわ。



◇◇◇◇◇◇◇◇



 放課後。

 私達4人は、学園長室にお邪魔していた。


 目的は1つ。明日の決闘に関する打ち合わせに来たのだった。

 ただ、そこで待っていたのは学園長だけではなかった。


「おお、シラユキ先生! お待ちしておりました」

「あら? 貴方はさっき綺麗な土下座を見せてくれた……」

「はい、未熟者では御座いますが、調合学科の学園長を務めております。ソイゾル・エポロードと申します。今後とも宜しくお願い申し上げます」


 草編みの帽子とグラサンを身に付けた細身の男性が立ち上がり、とっても丁寧なお辞儀をしてくれた。どうやらさっきの授業に、調が紛れ込んでいたらしい。ソフィーも気付かなかったみたいで驚いてる。

 まあ私も、会ったことがないから知りようがないし、変装みたいな格好をしてるし……。え? これが普段着なの??

 調合学科には変わり者の教授がいるのねくらいしか思わなかったわ。部外者ならアラン先生が摘み出しているはずだもの。

 まさかそれが身内どころか上司の中の上司だったなんてね。


「ええ、宜しくお願いするわ。ソイゾル先生」

「いえ、僕がシラユキ先生に教わったのです。気安くソイゾルとお呼び下さい」


 良いのかしら? でも本人がそう言ってるしなぁ。


「次は俺だな。俺の名はロイガル・エクスバード。騎士科の学園長をしている。うちの跳ねっ返りどもをシゴいてくれるんだってな、期待してるぜ」

「よろしく、シラユキよ」


 握手をすると、不思議な顔をされた。


「おいおい、こんなか細い腕で剣なんて振れるのか?」

「ご安心を。力には自信がありますから」

「へぇ、俺相手にそんな啖呵を切るとはな。こりゃもしかするかもな」


 脳筋臭のする男ね。

 続いて、ぽっちゃりしたお腹をたわませながら、お世話になってる学園長が立ち上がった。


「では私も改めて。魔法学園統括、及び魔法科の学園長を務めるポインス・ストポリンです。今日はよろしくお願いします、シラユキさん」

「はい。こちらこそよろしくお願いします」


 ポインス学園長と握手を交わした。文字通りぽいんぽいんしてるわね。

 そう言えば学園長先生の名前を聞いたのは初めてかも。まあ3人も学園長がいるんだから、今後はちゃんと名前で呼ぶべきよね。


 いつものようにソファに腰を沈め、アリスちゃんを膝の上に乗せる。最近はこのパターンばかりだから、アリスちゃんも抵抗する事なく黙って受け入れてくれた。


「じゃ、早速本題に入りましょうか。それぞれの科から参加する人数はどの程度まで膨れ上がったのかしら?」

「では私がお答えしましょう。魔法科からは23名、騎士科からは12名、調合学科からは9名が参加します」

「それなりね。報酬で揉めそうな人数だけど、まあ良いわ。どうせ私が勝つもの。気にしたって仕方がないわね」

「ははは! この人数を聞いても臆さねえのか!」


 ロイガル学園長はツボに入ったようね。ゲラゲラ笑ってるわ。


「それで、ポインス学園長。学園が事前に調査をしていた、弱い者いじめをしてる連中はこの中に全員入っているのですか?」

「ええ、問題なく。全体の7割が要注意生徒で、残りの生徒は学園や生徒会では追い切れていなかった生徒ですね。例の招待状がよく効いたようです」

「それは良かった」


 アレを渡した生徒から、何回か相談を受けたのよね。他のクラスや他の学科にいる友人に使わせてあげたいって。

 勿論許可したわ。ただ、一応エイゼルには、渡す友人の照合とかをお願いしたけどね。私じゃ把握しきれないから。


「それから、明日の選択授業は中止となりました。かなり大規模な決闘となりましたし、参加人数も大幅に増えたので昼食を摂ったらすぐに闘技場に向かって下さい」

「わかりました。ちなみに、外部からの参加者はどれくらいいるんです?」

「ほぼ全員が上限の5人までの申請をして来ていますので、最終的な人数は200人ほどですね」

「ふーん」


 数だけ聞くと随分な大所帯ね。何組に分けようかしら?

 2組……は少ないけど、4組より上は面倒ね。3か4のどちらかにしましょうか。


「ははは、本当に顔色一つ変えやしねえ!」

「シ、シラユキ、大丈夫なの? 相手側の助っ人には陛下より強い奴も混じってるんでしょ? その上200人だなんて……」


 ソフィーの言葉に学園長達は耳を疑った。ソフィーはそれがどれほど混乱を招く言葉なのか、テンパっていて気が付いていないみたいだけど。


「たいした事ないわ。ワンパンで沈めるのはちょっと盛り上がりにかけるからやらないけど、面倒になったら範囲魔法で片付けるし、数だけ多くても質が知れてるもの」

「それなら良いんだけど……」

「心配してくれてありがとう。でも大丈夫よ。私、とっても強いんだから」

「うん……。そうね、そうよね」


 ソフィーの手を握って落ち着かせ、学園長達には和国の有名人が来ていることを説明した。


「その男はそれほどまでに強いのか」

「ええ。たしかで冒険者ランクAはあったかな」

「「「「!?」」」」

「え、え? どう言う事?」

「向こうの基準……ですか?」


 情勢に詳しい人達が驚く中、ソフィーとアリスちゃんはついていけてないみたいだった。


「ええ。冒険者ギルドは国ごとに本部があるのは知っているわね?」


 2人が頷くのを見て話を進める。


「だから、国ごとにルールや指標が異なっていたりしているのよ。例えば、出現する魔物の平均的な強さとかも国によっては違うわ。だから強さの指標となる冒険者ランクが持つ意味合いも、また変わってくるの」

「つまり、和国に現れる魔物の強さは、王国よりも強いと言う事ですか?」

「そう言うことよ。王国の辺境にいるようなレベルの連中が街の周りにウジャウジャといる訳。だから、和国が評する冒険者ランクの価値も王国とは全然違うの」

「絶対的な指標がある訳ではございませんが、和国でAランクと評されるほどの実力があるならば、王国でならSランク級以上の実力があるのは間違いないでしょう」


 まあ王国でSランクに求められている強さって、割と低いみたいなのよね。だからSクラスと言われてもピンキリなんだけど……。王国の指標で言えば、アリシアや陛下はAAAで、ミカちゃんはギリギリSってところなのかしら。

 本来アリシアが居るべきランクではなくBで留まってくれているのは、名誉や地位には興味が無かったのもあるんだろうけど、Bより上は緊急的なクエストが発行された時に招集される強制力なのよね。

 絶対に参加しなければいけないという訳では無いんだけど、有名であるほど参加しなかった時に不名誉な噂が流れやすいらしい。


 きっと今後の活動も見越して、スメリアさんが気を回してくれたんだと思うととてもありがたいわ。私としては、一緒のランクと言うだけで安心感が違うもの!


 さて、神丸のせいで脱線しちゃったけれど、決闘の話を詰めなきゃ。


「念のために確認しておきてえんだが、お前さんの持ち込み武器は剣1本だったよな?」

「そうですよ」

「見せてもらっても良いか?」

「はい、どうぞ」


 『始まりの剣』を手渡すと、ロイガル学園長は興味深そうに観察したあと、鑑定用の魔道具を取り出した。


「不壊だと!? ……だが、それ以外には特質した効果は付いていないようだな」

「乱暴に扱っても決して壊れないというだけで、切れ味も見た目通りのナマクラです。武器破壊を狙うような技量のある人はいないと思いましたので、不壊であることは明記しませんでした」

「確かに、例え1対1の戦いであっても武器の破壊を優先的に考えられる者は、今の参加者にはいないな。……うむ、問題はないだろう」


 よし、騎士科の学園長の言質をとったわ。これで終わってから不壊属性がバレて、ズルだとかなんだと言われても、ロイガル学園長のせいにしちゃおう。


「では次に戦い方ですが、個別にやっていたら日が暮れてしまいますから、3個から4個の班に分ける方向性で行きましょう。ただし、参加者と助っ人は別々の班になった場合は失格としましょう。班分けの仕方は生徒達に任せるのも、学園長達で勝手に決めてしまっても良いです」

「分かりました。……では、当日生徒達に決めさせましょう。遺恨があっては面倒ですし」

「そうだな。1人を相手に集団で相手してる時点で騎士としての矜持は欠けているが、言い訳の余地を無くしておいた方が効果的だろう」

「大規模な人数での決闘は我々も未経験ですからね。同時に戦える規模にも、限度と言うものがあるでしょう」


 その後も細かい決闘のルールを確認して、今まで温めておいたお願いをする事にした。


「それで、決闘後の話なんですけど」

「ええ、生徒会からも聞いていますよ。なんでもお願いしたい事があるんだとか」

「ほう! シラユキ先生のお願いというなら、僕はなんでも叶えてあげたいですね」

「決闘が終わり次第生徒会も動くらしいが、それとは別件なんだな?」

「はい」


 膝の上に居る事に段々と慣れて来て、リラックスをし始めたアリスちゃんを、改めて強く抱きしめ、彼女達にも相談していなかった事をお願いした。


「決闘に勝利したら、褒美として次のテストを待たずに、アリスちゃんをSクラスへ編入させて下さい」


『1ヵ月なんて待てないもの!』

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