第333話 前夜の宴 その2

「シングルの皆様、ジバルさん、お初にお目に掛かります。

 私はお嬢様が眷属の1人にして執事。

 そして秘密結社ナイトメアの総司令を勤めております、コレールと申します。

 以後、お見知り置き下さい」


「じゃあ、次は吾。

 吾の名は、フェル。

 エルの最初の眷属、よろしく」


 おぉ! いつもは面倒がるフェルが自分から挨拶するなんて!!

 フェル偉いです! 後でモフモフさせてもらいましょう!!


 あれ? いつの間にかグラスが空っぽですね。

 ふっふっふ、今日はやけ飲みですし、次はアレをを飲むとしましょう!


「私はルーミエル様の眷族が1人であるオルグイユと申します。

 どうぞ、お見知り置き下さい」


「じゃあ次はオレの番だな。

 オレもお嬢の眷属の1人で名前はリュグズール、宜しくな!」


「リュグズール、お酒の飲み方がはしたないですよ」


「おっと、こりゃあ失敬」


 宴スポットである桜の下でガッツリ胡座をかいていたリュグズールを注意するアヴァリス。

 ふふふ、リュグズール、注意されてます!


「失礼いたしました。

 お初にお目に掛かります。

 私もルーミエルお嬢様の眷属であ。、名はアヴァリスと申します。

 以後よしなに」


「次は僕の番ね!

 僕の名はエンヴィー、我が君が眷属の1人だよ」


「お初にお目に掛かります。

 主様の眷属の一角であるグラトニーと申します」


 よっ! エンヴィーもグラトニーもカッコいいですよ!!

 ふぃ〜、それにしてもお酒はやっぱり美味しいな! もうどんどん、ガブガブ飲んじゃいますっ!!


「この7人がナイトメアの最高幹部なのです!

 次はメルヴィー、お願いします〜!!」


「かしこまりました。

 先刻、統一神城でお会い致しましたが改めてご挨拶させて頂きます。

 私はお嬢様が眷属にして、専属メイド長を任されております、メルヴィーと申します」


「同じくお嬢様の眷属にして専属メイドであるノアと申します」


「同じく、シアです!」


 メルヴィー、カッコいい! ノアとシアはモフモフしたいっ!!


「以上の10名が僕の家族眷属なのです!!」


 ふっふっふ! 皆んなは、統一神界の神々と比べても凄いですからね。

 僕も鼻が高いと言うもの!!


「じゃあ次は、私がやる。

 私はクロエ、序列4位の神だよ宜しく」


 クロエさんは序列4位ですか!

 外見が少女だし、雰囲気がフェルと少し似ているし、なんか仲良くなれそうです!!


「俺の名はギルベルトだ。

 序列は6位、強者との闘いと研鑽が好きだな。

 宜しく頼む!!」


 ムキムキなマッチョ!

 後で筋肉を触らせてもらいましょう!


「ふふふ、次は私が。

 皆さん初めまして、私は序列5位のミレーネと言います。

 以後、宜しくお願いしますね」


 や、やっぱり、デカい!!

 動く度に動いてますね……


「次は私が努めさせてもらいます。

 私の名はアステッド。

 序列8位の若輩者ですが、どうぞ宜しくお願いします」


「じゃあ、次は私ね!

 私はカレン、序列は7位だよ! 皆んな宜しく!!」


「では次は私が。

 私は序列3位を仰せつかっている、アリストローと申します。

 以後、お見知り置きを」


「この6名に妾とフォルクレスを加えた8名が、現シングルのメンバーだ。

 そして最後が……」


「どうも、序列10位のジバルです」


 あれ? ジバル君がしっかりとした、敬語を使ってますね〜?

 どうしたのでしょうか??

 う〜ん、お酒がおいしいって事以外はわかりませんね!!


「はい、皆さんありがとうございました!

 他に初対面って人はいますか?」


「あの……ルーミエル様、私はシングルの皆様とジバル様とは初対面です」


 おっと、僕とした事がうっかりしていました。

 頂点に立つ者達の登場でだいぶ緊張しているようですし、ここは僕がアイリースさんの事をしっかりと紹介しなければ!!


「任せてください!

 えっと、アイリースさんは僕の学園での友達で教え子なのです!!」


 ふっふっふ! 完璧ですね。

 特に友達って所が最高です!!

 次いでにこのお酒も最高です! グラスが空っぽになったから早くお代わりしなければ!


「お嬢様!」


「あれ? めるうぃー? どうかしたんですか??」


 と言うかなんで、メルヴィーに抱っこされてるんでしょう?


「お嬢様、もしや!

 こ、これはテキーラ! こっちはウォッカにイェーガーも!!」


「そうれす! めるうぃーも一緒にどうですか?

 テキーラも他のも凄く美味しいのです!!」


 ん? あれ、おかしいですね?

 視界がクラクラします……


「お嬢様、やはり酔ってらっしゃいますね」


「むむ、僕は酔ってなんていないのです!

 なにせ、僕はお酒に強いですからね!!」


「お顔が赤くなっていますよ?

 さぁ、あちらで少し休憩致しましょうね」


 酔ってないって言ってるのに……


「そ、そうじゃぞ!

 あったには妾が持って来たケーキがあるぞ!」


「そうそう! 美味しい食べ物が沢山あるから食べておいで!!」


 ケーキ……美味しい食べ物……


「ま、まぁ、ネルヴィア様とフォルクレスがそこまで言うのなら仕方ありませんね。

 さぁメルヴィー、レッツゴーです!!」


「はい、かしこまりました」


 ふっふっふ! 待っていないケーキと美味しい食べ物達よ!!

 今から僕が食べに行ってあげるのです!!

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