白昼夢な旅〜⑩〜

鈍い音を立て寂れた扉が閉まる

広がるのはあの壁と同じ真っ黒な空間だった


手探りに左右を探るが壁は見当たらない

暗過ぎて周りが見えず恐る恐る進む


ひたすら前に前にと進んでいると

小さな光が灯る道が現れた


トンネル?洞穴?の様な場所

光が灯る道が真っ直ぐ続く一本道


薄暗い不気味さと儚く灯る小さな光

言いようの無い複雑な感情が渦巻く


ーーーーーーーーー


どれ程、歩いてきたのだろうか

道の先が段々と狭まって行き少し息苦しい


小さな光が一際沢山灯っている

道の先に辿り着いた様だ扉が現れたのだ


これまでの様な寂れた扉ではなく

無機質な白い扉だった

























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