ラノベをフラゲしたどうのこうのという会話が聞こえてきた日から数日が過ぎ、ついに今日はそれの発売日ということもあってお昼を食べながらそれの感想を語り合っているグループがいくつかある中俺は何をしているかというと……校長室で出前の寿司を食べてます。

「ほら、5巻持ってきたぞ。いつも通りサインは作者の分だけだけど」

「おおー、待っていたぞイチ。流石はわが友だ」

毎回思うけどこんな爺さんが校長でこの学校は大丈夫なのか？まあ俺はこの人のこと嫌いじゃないけど。

「別に発売日まで待たなくても見本誌でいいなら渡せるのに、なんで毎回発売日に拘るんだ？」

「年寄りには年寄りなりに時間の楽しみ方というものがあるのだよ」

「ふーん。若者の俺にはよく分からん」

「ははは、いずれイチにも分かる日がくるよ」

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